小芝風花が女性シェフの葛藤や料理への情熱を繊細に表現!高橋文哉&志尊淳主演「フェルマーの料理」
2025.7.26(土)
松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」で、新米の整形外科医・滝野みずき
を演じている小芝風花。今年に入ってからはNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」やAmazon Originalドラマ「私の夫と結婚して」など、数々の話題作に出演している。
そんな高い演技力が評価されている小芝が2023年に出演してシェフ役を演じたのが、高橋文哉と志尊淳がW主演を務めたドラマ「フェルマーの料理」だ。
(C)小林有吾/講談社
原作は小林有吾による同名漫画で、数学者になることを夢見てきた青年・北田岳(高橋)が数学を応用して作ったナポリタンを、若きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)が食べたことがきっかけとなり、前人未到の料理の真理を2人で目指していく物語だ。
本作で小芝が演じているのは、海が料理長を務める2つ星レストラン「K」で前菜を担当している赤松蘭菜。世界中から集まってきた一流の料理人を率いる切れ者シェフ・海の下で働く唯一の女性シェフだ。コメディからラブストーリーまで幅広いジャンルに違和感なく溶け込む小芝だが、蘭菜は料理一筋で生きてきた気が強くストイックな性格という役どころ。小芝は初のシェフ役に挑戦するに当たって、料理の特訓に励んだという。努力家であることでも知られる小芝が本作で演じた役柄と演技を振り返ってみたい。
■コンプレックスを抱えながら戦う女性シェフを小芝が熱演
(C)小林有吾/講談社
数式や数字が次々と頭に浮かび、料理のプロも思いつかない組み合わせの料理を作る岳。しかし、いくら海が惚れ込んだとはいえ、現場で働いたこともない素人を一流レストランに迎え入れることに対して厨房はピリピリした空気に。そんな中、岳を真っ先に牽制してくるのが蘭菜だ。
出勤初日のスタッフルームでは、着替えを見て動揺する純朴な岳に「2度見すんな!するぐらいなら見ろ!」と攻撃的な言葉を放つ。1分1秒のタイミングのズレがミスに繋がる厨房の迫力と緊迫感に圧倒されて動けない岳に喝を飛ばす一方で、客から「シェフを紹介してほしい」と言われても絶対に表には出ない内向的な面も持つ蘭菜は、海と同様にミステリアスだ。料理のスキルのみならず、反射神経、瞬発力など体力も要求される職場で戦ってきた蘭菜になりきった小芝は、眉間に皺を寄せ、全身から「負けてたまるか」という空気を漂わせている。その鮮やかでスピーディな包丁さばきも見どころだ。
■クールな中に愛情と料理への情熱を秘めた蘭菜を体現
偶然にも同じ中華料理店に入った際に、岳は蘭菜の母がフレンチのシェフだったことや、女性シェフに対する偏見が未だ残っている世界で、蘭菜も葛藤していることを知る。海からの指令で大役を任され、メニューに悩んでいる岳に蘭菜が告げたのは、プロとしての心構えと「あんたが信じる"美味しさ"って何?」という問いかけだった。岳は歯に衣を着せない蘭菜の率直な意見と、海からの期待故の容赦ないプレッシャーによって成長していく。
本作ではオープニングやエンディングで岳が料理長になっている「K」の未来の映像が1話目から流れるのだが、そこに繋がる海の異変にいち早く気づくのも蘭菜。クールに振る舞ってはいるが実は相手をしっかりと見ているからこそ、蘭菜は周囲に的確なアドバイスをできる。
料理への自信と性別へのコンプレックス、海への愛憎、何層にも重なった複雑な心理を丁寧に表現した小芝の芝居に注目しながら、料理と数学を掛け合わせて頂点を目指すシェフたちの物語の行末を楽しんでほしい。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
フェルマーの料理
放送日時:2025年8月7日(木)21:00~[#1~#5]、8月8日(金)21:00~[#6~#10]
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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