ジェイソン・ベギー、ボイトとの"共鳴"を語る...進化する男の内面とシーズン11の見どころ
2025.7.23(水)

己の正義を貫く刑事ハンク・ボイト率いるシカゴ警察21分署特捜班の活躍を描く、大ヒットポリス・アクション『シカゴ P.D.』。最新作となるシーズン11(全13話)が、ついに日本初放送される。
本シーズンでは、銃撃を受けて半年間のリハビリを経たルゼックがチームに復帰し、再び街のために奔走。一方で、警察官としてのあり方に葛藤するアプトンは、ある決断を下す。そしてシーズン後半では、ボイトと連続殺人犯との緊迫した攻防が展開。登場人物たちの内面にも深く迫る、エモーショナルかつスリリングなエピソードが続々と描かれていく。
放送に先駆けて、主人公ボイトを演じるジェイソン・ベギーが初来日。息子とともに日本を訪れた彼が、番組や役柄に対する思い、そして最新シーズンの見どころについて語ってくれた。
さらに今回は、ラロイス・ホーキンズ(アトウォーター役)、マリーナ・スコーシアーティ(バージェス役)、トレイシー・スピリダコス(アプトン役)といった主要キャスト陣からも、新シーズンへの熱いコメントが到着。長寿シリーズながらさらなる進化を遂げた本作の魅力を、それぞれの視点から語っている。

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■"親友のような関係"になったボイトとジェイソン・ベギー
――今回が初めての来日とのことですが、日本に到着して最初に感じたことは何ですか?
「誰も英語を話さないなってことかな。いやいや(冗談)。日本に到着してワクワクしたよ。日本の文化は昔から大好きで、今回は息子と来ているので二人で新たな日本を探索中。なにせ来日してからまだ2日しかたっていないから未だワクワクが続いている」
――「シカゴ P.D.」は日本でも多くのファンに愛されています。日本にファンがいることについて、どのように感じていますか?
「皆さんが我々の仕事ぶりと番組を楽しんでくれているのは非常にありがたく、光栄でもある。大好きなことを仕事として出来るなんてありえないぐらい光栄で本当に幸運だし、感謝の気持ちでいっぱいだよ。皆さんに楽しんでもらえてありがたいので(皆さんの気持ちに応えられるよう)我々も皆で頑張っているよ」

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――シーズン11の見どころや、ファンに特に注目してほしい点を教えてください
「シーズン11を一言で表すとしたら『ほろ苦い』かな。ネタバレはしたくないけど、このシーズンではアプトンとボイトの関係にとって非常に重要な展開がある。更にボイトは初めて自分と向き合わなければならなくなる。彼は通常自分のことはあまり考えず、逆に人のことをいつも気にしているタイプだけど、このシーズンでは自分自身と向き合わなければならない局面を迎える。非常に面白いよね。そしてシーズンのラストでは誰もが予想もしていなかったサプライズとして愛されキャラが戻ってくるんだ」
――シーズン11の撮影中に特に印象に残っている出来事や舞台裏のエピソードがあれば教えてください
「今手元になくてお見せできないのが残念だけど、二度と会えないだろうと誰もが諦めていた登場人物が戻ってきたときにステキなことが起きたんだ。その人物は私、つまりジェイソンにとって親しい友人で役者としても尊敬している。だからその人と再び会えた時は抱き合い、お互いに涙を流したし、クルーも皆泣いていた。感動的で美しい、特別な瞬間だったので一生忘れることはない」

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――「シカゴ P.D.」シリーズは11シーズンも続いていますが、ここまで続けてこられた理由やモチベーションは何ですか?
「シリーズが始まった当初からこの番組は視聴者の皆さんのためのものであって自分たちのためのものではない、と言うのがプロデューサーや他のキャストとの共通認識だった。番組のスターはこのドラマそのものなんだ、と。だから我々は常に全力でこのドラマに挑んでいる。ドラマにとって何が最善なのかをいつも考えている。そして私はボイトを演じている期間が長いので...ジェイソンとしての私は常に変化して進化して成長していきたい。それが出来るから私は何事にも興味を持ち、生きている実感もあり、ハッピーで前向きでいられる。それはボイトにも当てはまることだと思う。ボイトにも進化し続けて欲しいと思う。ずっと同じ人ではいられない。変化が全くない人間なんてつまらないよ。だからボイトは変化し続けているし、それが面白い。新しい発見があるから楽しいのさ。私が1番好きなアートの名言はピカソの言葉なんだ。ピカソはある日、誰かにこう尋ねられたんだ。『ゲルニカのような作品は事前にどのような計画を立て描いていくのですか?』と。ピカソはこう答えた。『作品の全容が知りたくて私は絵画を描くのです』と。だからペイント・バイ・ナンバー(キャンバスに描かれた番号に対応する色を塗る塗り絵)なんかと全く違う。発見なんだ。ワクワクさせられる。次に何が起こるかはわからない。それがいいんだ」
――演じる上で、ご自身の中に何か変化はありましたか?(役から影響を受けたことなど)
「ボイトと私は親友みたいな関係で、その友情から私は影響を受けている。親密な関係だよ。彼に影響を受け、そして彼も私に影響される。新シーズンが始まるごとに『ボイトにどの程度ジェイソンを投入するべきか、そしてジェイソンにどの程度ボイトを投入するべきだろう』と自問自答する。(ボイトとジェイソンの)二人でダンスを踊っているようなものなんだ。私は彼の恐れ知らずの姿勢に最も影響を受けた。それによって私自身も昔に比べて恐れることが減ってきた。ボイトが何も恐れないのは明日がどうなるかとか昨日がどうだったかとかにとらわれていないから。彼は常に今この瞬間に集中していて、そのおかげで私もより今を楽しみ、余計なことに気が取られなくなり、『関心を持たれる存在』よりも『いろんな物事に関心を持つ存在』でいられる」

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――ボイトは非常に強く複雑なキャラクターですが、演じる上で特に意識していることはありますか?
「不思議に思うかもしれないけれどそこはあまり考えていない。シーズン11にもなると、彼がどういう人間だか熟知しているので彼について考える必要がなくなった。自分でもびっくりするような演技になることもあるし、ボイト自身も自分の決断に驚かされることもある。私はその場の状況を理解することによってボイトの心情を把握する。例えるならオレンジを丸ごと食べてしまうようなことなんだ。種も果肉も皮も白い筋も全部。で『アクション!』の声が響く直前にそれらを吐き出し、エキスだけが体内に残っていることを信じている」
――もしボイト以外で演じてみたいキャラクターがいるとしたら、誰を選びますか?
「プラットかな。プラットだったら週1しか働かなくていいからね。彼女は面白いし。素晴らしい俳優だよ。面白いし、良い人だ。シーズン13ではボイトとプラットの関係がより親密になるんだよ。友情と言う意味でね」
――撮影の合間などで共演者とどんなふうに過ごされていますか?チームとしての絆について教えてください
「(キャストとは)とても親しい関係にある。皆誠実な演技を心がけている。現場では自分の脆さもさらけ出さなければならず、それには安心できる環境が必要だ。互いの信頼関係が重要。だから家族みたいな関係なんだよ。それは共演者だけでなく、クルーもそうだ。なにせ長期に渡って撮影しているからね。私は番組の顔だし他にも共演者がいるけれど、それ以外にも作家、プロデューサー、カメラマン、音声、おやつを準備してくれる人など大勢関わっている。まるで1つの有機体だ。お互いを頼り、信頼して大事に思っている。重要で美しい関係だ。本当に家族みたいなものだ」

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――撮影は非常にハードだと思いますが、どのように体調やモチベーションを維持していますか?
「ベストを尽くしている。このドラマの主人公はシカゴの街なんだと私は昔から言っている。『ボイトP.D.』ではなく『シカゴ P.D.』だからね。シカゴは美しく、素晴らしい複雑な街だけど、同時に粗暴で冷たく、危険でハードでもある。面白くて魅力あふれる街だ。多くを経験しているし、時には体調を崩すこともあるけれど息がある限り仕事に行くというのが私のポリシーなんだ。そういう時は現場に行ってとにかくがんばる。体調が優れなくても、それはさっき言っていたオレンジの一部に過ぎない。そしてそういう時は元気なふりもしない。ボイトだって体調が悪くても仕事は休まないから私も休まない。体調が悪ければそれもシーンの一部に入れてしまう。そんなもんだ」
――日本では8月にシーズン11の放送が始まります。日本のファンに向けてメッセージをお願いします
「皆さんを愛しています。そして観てくれてありがとう。今後もより良い作品作りを目指します。楽しんでもらえたら嬉しいです」
■アトウォーター、バージェス、アプトン――仲間たちが語る、チームの進化と絆

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ラロイス・ホーキンズ(ケビン・アトウォーター役)
「ファンのみんなに続きを見てもらえるのが楽しみだ。それだけうれしいのさ。新シーズンは、過去最高のシーズンになるだろう。謙虚ながらも臆することなく言える。これだけ長く続いてると過去シーズンを超えるのは難しい。その上今シーズンは通常よりも短い。でもだからこそいいんだ。間違いないだろう。ディック・ウルフ(企画/製作総指揮)は上しか目指さない」

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マリーナ・スコーシアーティ(キム・バージェス役)
「(前シーズンから)だいぶ間が空いたわね。編み物をたくさんしたわ。"再開はいつ?"とファンに聞かれるたびに、答えられずにいた。でもこれでやっと言える。私もほっとしてるわ。シーズン10の最終話はパトリック・ジョン・フリューガー演じるアダム・ルゼックが、血を流し床の上に倒れて終わった思う。ある捜査に深く関わりすぎたからよ。彼が助かるのか分からないままね。私の口からは何も言えないけど。私の役にとっては大きな転機となるわ。もし助かるのなら仕事に復帰できるのか、助からないのならバージェスは前に進めるのか。ルゼックは彼女にとってこの10年欠かせない存在だったからよ。シーズン11のバージェスは今までとは違うわ。これまでより強くなったと感じるはず。もちろん今でも十分に強いけどね。0から60ではなく30から100にパワーアップよ。それは彼女の生き方にも署内での活躍にも表れる。自信がついた証拠ね。彼女がどのように変化していくか楽しみだわ。(新シーズンの見どころは)シーズン11の第3話の最後ね。ストーリー自体が最高なの。バージェスの回なんだけどこんな脚本は初めて読んだわ。目が離せない内容だし結末にはぶっ飛ぶはずよ。誇張じゃないわ」

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トレイシー・スピリダコス(ヘイリー・アプトン役)
「やっと戻ってこられてうれしいわ。早くファンに新シーズンを届けたいわね。ジェイ(・ハルステッド)が彼女のもとを去ってしまい、アプトンは傷ついて落ち込むの。忘れるために捜査に没頭するんだけど、その黒幕が実は...部長の息子だったのよ。そしてルゼックが潜入捜査中に撃たれる、そこで終わったわね。他にも色々と起きたわ。今のは大まかな流れでしかない。シーズン11第1話でアプトンは危機介入チームの研修を受けることになるの。でもチームを率いる臨床医と彼女はぶつかってしまうのよ。(久しぶりの撮影再開は)休み明けの学校に似てるかもね。"元気だった?夏休みは何してた?"と。みんなとの再会はうれしいわ」
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
シカゴ P.D.(シーズン11・全13話)
放送日時:2025年8月8日(金)22:55~スタート ※毎週(金)22:55~
チャンネル:アクションチャンネル
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