戸塚祥太「自分にしかできない」と覚悟を決めて挑んだラブロマンス！ドラマ『極道上司に愛されたら』先行上映＆トークイベント開催

2025.7.23(水)

ドラマイズム「極道上司に愛されたら」(7月22日よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送)の1話先⾏上映会＆トークイベントが7月22日、東京・池袋のTheater Mixaで行われ、W主演の戸塚祥太(A.B.C-Z)、紺野彩夏、共演の中村嶺亜(KEY TO LIT)が出席した。

めちゃコミックにてデイリー総合ランキング1位、さらにはリリースから9ヶ月で50万部を突破するなど原作ファンの多い人気作『極道上司に愛されたら〜冷徹カレとの甘すぎる同居〜』を実写ドラマ化した本作。"極道上司"と社員に呼ばれ恐れられている一方、極道の若頭という裏の顔をもつ小田切蓮役を戸塚、小田切の部下として働き、彼の家で同居することになる菅原真琴役を紺野、真琴の幼馴染で彼女に想いを寄せる仙崎虎役を中村がそれぞれ演じる。

本作の出演オファーを受けた際の心境を尋ねられると、戸塚は「僕は割とネガティブな気持ちでしたね」と打ち明けて会場の笑いを誘い、「ラブロマンスの作品は自分が演じることも鑑賞することもなかったので、自分には不向きなジャンルだなと思っていて、非常に後ろ向きな気持ちでした」と素直に告白。続けて、戸塚は「でも、やるとなったからにはいいものにしなきゃいけないし、チームで関わっているみなさんのためにもいいものにできたらなという思いで、そこからは一気に180°気持ちを変えて、自分にしかできないんだと思い込ませて、自分にこのお話をいただけたのは何かしら意味があるのではないかと自分を思い込ませて、自己暗示をかけて楽しみました」とコメントして観客を笑わせた。

紺野は「題名を見たときに"極道上司"というのだけが目に入ってきてしまって、どういうお話なんだろうと思ったのと、MBSさんから続けてお話をいただけたので、新しい漫画の世界に入り込めると思うと、すごくうれしかったです」と声を弾ませ、中村は「マル暴の刑事役と聞いて、ここ最近、高校生役が多かったんですけど、(実年齢より)1つ年上の年齢で部下までいる役だったので、短期間で大人っぽくならないとまずいぞと思って、普段、喋りたいことが頭の中でポンポン浮かんで、ロケット鉛筆方式で言葉が出ちゃうので、まずそこを直さないとと思って、ゆっくりしゃべるようにしたんですけど、変化に気づいたメンバーとかスタッフさんから『気取っているように見える』って言われました(笑)。でもちょっと大人っぽく見えたのかなと思いました」と笑顔で語った。

また、自身が演じる役の印象を聞かれると、戸塚は「極道という特殊な世界で生まれ育ってきた人間なので、その世界のルールだったり、守らないといけないことや、仁義や筋を通すみたいなことは大事にしている人間なのかなと思って演じさせてもらいました」と言い、「人に威圧感を与えるとか、見えない圧力みたいなものが体からじわじわ出ているみたいな原作にある描写は自分には難しく、それは衣装さん、照明さん、ヘアメイクさん、カメラさん、スタッフさんのあらゆるクリエイターのみなさんの力をお借りして、そういう風に作り上げていただきました。すべてのクリエイターの力が集まった最高の映像作品です」と言葉に力を込めた。加えて、淡々としたせりふ回しについては「セリフの音のトーンとかは、監督さんとかとかなり細かくチューニングをしながらやっていきました」と明かした。

一方、紺野は「真琴は信じる力が強い子で、忍耐強いところが魅力的な女の子だなと演じていて思いました」と語り、「1話で(彼氏の)勇人に強く出ないのは、親との関係性だったりもあるので、そういうのを大事にしながら演じました」とコメント。中村は「虎は正義感が強くてまっすぐな青年だと思っていて、仕事をしているときはクールな仕事人間なんですけど、幼馴染の真琴のことを長年思い続けていて、今後ストーリーが進むにつれて真琴とのシーンも出てくるんですけど、虎の肩の力が抜けている感じが見えるので、そういうスイッチの切り替えもうまく演じたれたらすてきな役になるだろうなと思っていました。（今後）いいスパイスになれるようにと思って演じました」と吐露した。

さらに、同イベントの前日にクランクアップしたそうで、撮影時の裏話を聞かれると、戸塚は「クランクアップは僕1人のシーンで、紺野さんと嶺亜は撮影が終わっていたんですね。そのあとに僕1人で数時間の撮影だったんですけど、僕が終わったらお二人が待っていてくれていて、『お疲れ様です』って花束とか持ってきていただいて、今日のイベントもあるからすぐ休んだほうがいいじゃないですか。ずっと待っていてくれていて、優しいなと思ってびっくりしました」と感激し、「人の温かさに触れてしまって"これはあかんな"と思いました。ジーンときちゃってパニックになりそうでした。人間ってこんなに優しかったんだと思いました」としみじみと語った。

同じ質問に、紺野は「お二人ともお話をしてくれて、合間でもお話をしてくれる機会が多くて、私はカットがかかってから次のスタートがかかるまでしゃべっちゃうタイプなので、すごく助かりました」と感謝し、中村は「僕も昨日のクランクアップの話なんですけど、戸塚くんが人の優しさに触れてジーンときたと言ってくれましたけど、僕も戸塚くんの優しさにジーンときたことがあって、僕がアップして着替え終わったときにスニーカーをプレゼントしてくれたのが本当にうれしかったので、今日履いてきました！」と打ち明けて拍手を浴びた。これに戸塚は「うれしいです。素直に喜んでいます。もう恥ずかしがるのやめたんです。素直にうれしいって言うって決めたんです」と笑顔を見せた。

そして、本作の内容にちなみ、撮影時に発見した共演者の裏の顔を発表する企画が行われ、紺野に対して"タフ"と答えた戸塚は「こんなに線が細くてかわいらしいんですけど、意外と肉体的にハードな撮影が多かったんですよ。例えば1話の水中のシーンも、何十回と水深5mくらいのプールに潜ったんですけど、そういうタフな撮影をされていても、カットがかかったらケロッとしてるんですよ。日常生活で毎日やってますみたいな感じで、肉体的にもそうなんですけど、メンタルも相当強い方だなという印象です」と感嘆。これを受け、紺野は「私より戸塚さんのほうが大変そうだなと思っていたので、あまり私が大変って思っていなかったかもしれないです。私はプールに沈むだけだったんですけど、泳いで潜ってくる(戸塚の)ほうが体力を使いますし、その前に背中の刺青を朝やってから(現場に)入って泳いでいるので、戸塚さんのほうが大変そうだなと思っていたので私は全然でした」と告白した。

一方、中村に対して"意外とおしゃべりしてくれます"と答えた紺野は「母との確執のシーンで虎が現れてくれたりするんですけど、真琴的には暗いシーンなんですけど、そういうときでも虎がお話をしてくれて、ゲームのお話とか(ドラマと)全然関係ないことをお話ししてくれるので、それで合間の気持ちは救われましたね」と感謝。

そして、戸塚に対して"超絶タフネス"と答えた中村は「戸塚くん、人にタフって言ってる場合じゃないですよ。戸塚くんですよ。我々はスーツで真夏に日中からずっと撮っているのに、戸塚くんは『暑い』って全然言わないんですよ。戸塚くんが言わないと誰も暑いって言えないんですよ。だから今回僕は率先して『暑い』って言って、みなさんが言いやすい環境を作っていましたし、撮影中、カットの間に時間が空くことがあって座っていたりするんですけど、(戸塚は)全然座ってくれないんですよ。誰も座れないじゃないですか。だから僕は休憩に入ったらすぐに座って、みなさん座ってくださいって役割をしていました」とクレームを入れ、「とどめは一昨日とかの話なんですけど、僕は撮影がない日でお二人が1日中撮られている日で、僕は別の仕事があったんですけど空きがあったのでジムに行ったんですよ。それで『次の予約は誰が入っているんですか』って聞いたら『戸塚さんです』って...。"待てよ、撮ってるよな"と思ってスケジュールを確認したら、戸塚くんのスケジュールにちょっと空きがあって、連日撮っているのに、その時間に休憩することなく肉体を痛めつけているんですよ。これは後輩として言わせていただきますけど、もうちょっと弱音を吐いてください」とお願いした。

これに、戸塚は「タフじゃなくて、たぶんマゾですよ。自分で自分を追い込んで、自分の体を使って人体実験をしている感覚です」と返して笑わせつつ、「でも、今の一言をいただいて学べたので、次の現場ではずっと座っていようと思います(笑)」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

また、「俺と一緒に住まないか対決」と題したシチュエーション対決コーナーも行われ、3パターンのお題の中から戸塚と中村がそれぞれ1つずつ選び、そのシチュエーションに合った演技をして観客をキュンキュンさせる一幕もあった。

最後に、PRコメントを求められると、中村は「この作品の設定はぶっ飛んでいるなと思いつつ、映像で見たときに"むずキュン"するだろうなと思って、ラブストーリーの要素とサスペンス的な要素がうまく入り乱れている作品で、何度見ても面白いと思うので、みなさん1話を見ていただいたと思うんですけど、今夜の放送もぜひリアルタイムで見てください」とお願いし、紺野は「登場人物のキャラがすごいので、この子のこういうところに共感できるなというところがたくさん見つかると思いますし、真琴にも蓮にも虎にもキュンとするところがたくさんあると思うので、ぜひ"むずキュン"しながら見ていただけたらうれしいです」とにっこり。

戸塚は「1話1話の展開が早くて、視聴者のみなさんの心を掴んだら離さないと思うので、ぜひ極道上司のロマンスの世界にどっぷりと浸かって、この映像作品を多くの方に愛してもらって、みなさんの手でより大きな作品へと育んでいただけたらと思います。今日から放送です。よろしくお願いします」とアピールした。

文=HOMINIS編集部

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