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戸塚祥太と紺野彩夏の役作りは?極道上司とOLのラブストーリードラマ『極道上司に愛されたら』

2025.7.18(金)

「極道上司に愛されたら」が7月22日(火)から、MBS/TBSドラマイズム枠で放送される。

原作である漫画は、「極道上司」と呼ばれ恐れられている部長の小田切と、彼氏の浮気が原因で住む家を失くしてしまうヒロインの真琴によるラブストーリーで、"むずキュン"具合が大きな人気を博している。

今回は冷徹な上司役を演じた戸塚祥太(A.B.C-Z)と、幸せな家庭に憧れを持つ真琴を演じた紺野彩夏にインタビューを実施。お互いの印象や役作りについて話を聞いた。

戸塚祥太と紺野彩夏が出演する「極道上司に愛されたら」
戸塚祥太と紺野彩夏が出演する「極道上司に愛されたら」

――最初にドラマ出演を聞いたときの感想を教えて下さい

戸塚「最初は大丈夫かなと思いました。原作は漫画の世界で、圧倒的に線が美しいので。それを人間がやっていいのかなと思いました。でもどうやらやるということが決まっていたので、最善を尽くしています(笑)」

紺野「最初にお話をいただいたときは、まだ原作は読んでいなくて。その後、どういうお話になるかなというのを想像しながら漫画を読んだんですけど、最初は楽しみだなというのが一番ありました」

戸塚「たしかにね。タイトルのパンチが強いもんね」

紺野「戸塚さんは決まってらっしゃって。漫画はいかつい感じだったんですけど、戸塚さんのプロフィール写真を見ると、そんな感じではなく、優しそうで......」

戸塚「僕はへにゃって感じで」

紺野「だから、原作とはイメージが少し違って面白いなって」

戸塚「ちょっとトリッキーですよ。僕がやるってのは」

――漫画を最初にご覧になったときの小田切の印象はどんな感じだったんでしょうか?

紺野「怖そうというか...」

戸塚「話しかけちゃいけない、周囲を緊張させるような人ですよね」

――逆に戸塚さんからして、真琴を演じている紺野さんの印象はいかがですか?

戸塚「すごく大人っぽくてかっこいいなという印象です。クールだなって」

紺野「ありがとうございます(笑)」

戸塚「真琴という役は過去に家族関係で大きな傷があったり、いろんなことを背負っていて深みがある。そのあたりも紺野さんはめちゃくちゃフィットしているんじゃないかと思います」

――お二人自身としては、それぞれの役をどう捉えて、演じているのでしょうか?

戸塚「僕は極道というのがバレてはいけないので、自然体ではなく常になにかを演じているイメージですかね。なにかが漏れないように必死で蓋をしているというか、そういう状況ですね。ただ、真琴さんといるときはそれがちょっとずつ漏れ出る塩梅をどういう感じでやろうかと思って、徐々に徐々に蓋が開いていく感じでやらせてもらっています」

紺野「真琴は抱えているものがありつつも、表には出さないようにしているっていうのが基本的なベースとしてあると思います。人に何かを言うなら自分が何とかすればいいやって思っているのが脚本にも反映されていると思います。あとは母親との確執もある。人格形成はそっちで出来上がっていてセリフにも入っているので、頭に置きつつ演技するようにしています」

――原作から取り入れている部分はありますか?

戸塚「まだ撮影はしてないんですけど、絵を見てここはこの通りやった方がいいなというのが自分なりにあるので、撮影になったらちょっと提案してみようかなと思っています。芸術ポイントを狙いにいきたいんで」

紺野「私はビジュアル面になるんですけど、服の色もモノトーンなイメージで。仕事のときも髪結んでいることが多いので、それは決めていましたね」

――お二人のシーンもあるかと思うのですが、お互いの演技の印象はいかがでしょうか?

戸塚「僕はもう真琴さんっていう印象です。真琴は全部自分で抱え込んじゃう人で、急にその反動が来るんですよね。そういうときに小田切がちゃんとできればとは思っています。なので、自分の中では紺野さんなのか、真琴さんなのかという感じです」

――紺野さん=真琴になっているというか。

戸塚「存在ですよね。紺野さんは幼少期から芸能界で活動されていて、いろいろな状況や環境に置かれて、どういうふうに立ち回らなきゃいけないとか経験されていると思う。その積み重ねや蓄積が自然と表れているんじゃないかと思います」

――紺野さんから見た戸塚さんの小田切はいかがですか?

紺野「小田切の役を出しちゃいけないというか、優しい雰囲気を出さないようにしていますよね。もうちょっと出すか、もうちょっと引くかということを監督と話していますよね」

戸塚「チューニングね。チューニングしていますね」

紺野「お話されているのを見るので、細かく真面目に演技される方だなという印象で」

――戸塚さんは普段からそういうチューニングの作業はされるんですか?それとも、今回が難しめなのでしょうか?

戸塚「そうですね、今回が難しいです」

――事前に役作りなどはされてきたのでしょうか?

戸塚「自分の中でこういう感じという設定はありますね。ロックスターから持ってきていて、それが自分のオリジナリティにつながっているのかなという気はしますね」

――ちなみにロックスターというとどなたでしょうか?

戸塚「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンドのルー・リードですね。時代もそうなんですけど、個人的にはルー・リードって暴力の匂いがして。『この人の半径何メートルに入ったらやられる、食われるぞ』みたいな感覚が求められているんだけど、僕にはないからそういう人やギャング映画をイメージしてやっていますね」

――紺野さんから見てもその雰囲気は感じますか?

紺野「でも真琴に対してはないですよね?」

戸塚「真琴にはないね。でも、会社で自分の席から真琴が見えるんですよ。だから、大丈夫かなって。すぐにこう行くんで(銃を取り出す仕草をしながら)」

――常に見守っているんですね

戸塚「あとは、『菅原』って呼ぶ声が低いですね」

紺野「カットがかかると、元の戸塚さんに戻るんですけど」

戸塚「『菅原』と呼ぶときは結構下がりますね。人のことを名字でそのまま呼ぶ経験もなかなかないんでね」

――紺野さんはOL役が続いていますが、役作りなどはありましたか?

紺野「私は原作と台本を読んで、役をインプットするタイプなので、誰かからというよりは、作品を読んでこの言葉が出てくるのかなと考えていました」

――撮影は順撮りではなくバラバラとのことですが、撮影進むにつれてお二人の距離は縮まっていますか?

戸塚「仲いいっすかね?」

紺野「基本的に戸塚さんがお話してくださるので、私はそれに乗っかるだけという感じ」

戸塚「すぐ変なこと言っちゃうので、気を使って笑ってくださって」

紺野「(共演している)中村嶺亜(KEY TO LIT)さんも『優しくて面白い先輩なんだ』って言っていましたよ」

戸塚「結構昔から一緒にやっていて。嶺亜くんが初めて来たときのこととかすごい覚えています。舞台も一緒に立っているし」

――ここまで撮影していて印象に残っているシーンはありますか?

戸塚「小田切が、パートナーに裏切られたという真琴さんの状況を知って、寄り添いに行くんです。でも真琴さんは職場で、上司との関係の中で心を動かしちゃいけない、すれ違いの表情がすごく切なかったですね」

紺野「前のシーンで小田切が『職場に持ち込むな』ということを言っていて。真琴的には仕事は仕事でやりたいタイプなので、それを上司に言わせてしまって申し訳ない感情でした」

戸塚「なるほど」

――撮影でいうと、むずキュンシーンはこれからですかね

戸塚「まだですね」

紺野「これからなにかあるかなというところまでは撮ったんですけど」

戸塚「(むずキュンシーンを)家帰ったら今日も練習します」

紺野「やだー。バレますよ」

――台本を読んでいて、ここはキュンとしそうだなというのはありますか?

戸塚「電話するシーンは好きでしたね。『なにが食べたい?』と言われて『肉じゃがかな』と言うんですけど。こういう世界あるんだ、素敵だなと思いましたね。ドキッ、お母さんかみたいな。大きな愛に包まれた気がしました」

紺野「小田切が嫉妬するシーンがあって、それは楽しみです。あとは日常系で、一緒に住んで買い物に行くところとか」

戸塚「小田切は一緒にいてほしいんですかね。だから、多分外堀を埋めているんですよ。生活日用品を一緒に買って、『君のマグカップも買ってあるよ』みたいな」

紺野「でもマグカップしまっちゃいますから」

戸塚「切ないですね」

取材・文=まっつ

放送情報

極道上司に愛されたら
放送日時:【MBS】2025年7月23日(火)0:59~
     【TBS】2025年7月23日(水)1:28~
放送枠:MBS/TBSドラマイズム
※放送スケジュールは変更になる場合があります