仲間由紀恵と阿部寛が織りなすコメディとミステリーの絶妙なバランス!25周年を迎える「トリック」シリーズ
2025.7.9(水)

今年、ドラマシリーズ放送開始から25周年を迎える「TRICK」。
2000年7月に第1シリーズの放送が開始されると、2002年には第2シリーズ、翌年の2003年には第3シリーズが放送。また、スペシャルドラマ版は計3作、劇場版も計4作制作されたヒット作だ。

(C)テレビ朝日・東宝
霊能者やいわくつきの村、神様に占い師と、オカルトチックな要素で織りなされた独特の世界観の中で、超常現象や奇怪な事件が展開されていく本作は、ミステリーでありながらコメディ色が非常に強い。仲間由紀恵と阿部寛の軽快な掛け合いに加えて、毎話盛り込まれる時事ネタやパロディネタに笑いを誘われるところも、同シリーズが愛される所以だろう。エピソードによっては後味の悪いまま、バッドエンドともいえるような形で幕を閉じるというシリアスな回もあるのだが、それも同シリーズの魅力の1つ。綺麗ごとばかりではないリアルな展開や結末から伝わってくるメッセージもある。そして、そんな中でもコミカルとシリアスが絶妙なバランスで混ざり合っているので、作品全体の印象は重くなりすぎない。そんな脚本や演出の妙がにくい。
■仲間由紀恵と阿部寛が生み出した絶妙なバランスの掛け合い

(C)テレビ朝日・東宝
仲間が演じる主人公・山田奈緒子は、自称天才マジシャン。しかし、実際には貧乏暮らしで、第1シリーズの冒頭では唯一の仕事もクビになる始末。そんな状況の中、日本化学技術大学の物理学者・上田次郎(阿部)が雑誌に掲載した"霊能力者たちへの挑戦状"を見たことをきっかけに、山田は彼のもとを訪れる。そこで山田が上田に披露したのは霊能力ではなく簡単な仕掛けのマジックなのだが、そこで上田に才能を認められ、山田は"ある依頼"を受けることになる。そんなところから、山田と上田の凸凹コンビは始まったのだった。

(C)テレビ朝日・東宝
山田は奇術師ではあるが超能力の類は信じていない。だからこそ、インチキ超能力者たちが隠しているトリックを冷静に見破ることができる。一方の上田は科学主義者で"どんな怪奇現象も科学で解明できる"と言ってはいるものの、単純なところや臆病者な一面もある。そんな2人が数々の摩訶不思議な事件に対峙し、紆余曲折もありながら、トリックを見破っていく展開は痛快だ。
その中で繰り広げられる山田と上田のコミカルなやり取りも観ていて楽しい。特に上田は、超能力を目前にすると真に受けて動揺してしまう臆病さや、山田がトリックを解決した際には"自分も気付いていましたよ"と言わんばかりに知ったかぶる負けず嫌いな性格など、人間味がところどころで垣間見え、そんな姿につい笑いを誘われる。そしてそんな上田に対して冷静にツッコミを入れる山田が、さらに良い味を出している。この凸凹コンビぶりは、仲間と阿部だからこそ生み出せたバランスといえるだろう。

(C)テレビ朝日・東宝
"お前のやったことは全てお見通しだ"という山田の決めゼリフで、数々のトリックが解き明かされていく同シリーズ。25周年という機会に、この名作を原点から改めて見返したい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
トリック25周年 テレビシリーズまるっと一挙放送
放送日時:2025年7月11日(金)23:09~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※一部放送されないエピソードがあります
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
-
牧島輝、佐藤隆太と初共演の舞台「明日を落としても」で、阪神・淡路大震災から30年の記憶と向き合う――「生きること」を考えるきっかけに
提供元:HOMINIS10/6(月) -
山下美月がクローゼットに集める推しとは?【#推シゴトーク】
提供元:HOMINIS10/6(月) -
ジェジュンが素顔を披露する「ジェチング」、日本版ではHYDE・中島美嘉との共演を願う
提供元:HOMINIS10/6(月) -
山田杏奈、5年ぶり共演の水上恒司は「エンターテイナー」ドラマ『シナントロープ』インタビュー
提供元:HOMINIS10/6(月) -
舞台初出演の鈴鹿央士、名だたる共演者の名前を見て「我ながら挑戦者だなと思いました」
提供元:HOMINIS10/6(月)