増田俊樹・石見舞菜香「転生宗主の覇道譚」で集中して臨んだ収録を語る
2025.7.4(金)

中国発アニメ『転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~』が、フジテレビ×bilibiliアニメ枠「B8station」にて放送中だ。
「君となら 失ったすべてを取り戻せる」
没落した家を再興するため、そして両親が着せられた無実の罪を晴らすため、凌霄閣(りんしょうかく)を創設した樊凌霄(ファン・リンシャオ)。前人未踏の速さで天下一をかけた昇格試合に臨むことになるが、その試合の最中、なぜか自らが操る霊獣を制御する事ができなくなり、ついには吞み込まれてしまう。
気が付くと、樊凌霄は見知らぬ青年・流鋒芒(リウ・フォンマン)の姿に生まれ変わっていた。しかも、使える霊獣は頼りなさそうなものばかりで...。すべてを失った男の、水底から這い上がる覇道譚が今始まる。
本作は、美しい映像と壮大な世界観、圧巻のスケールで描く本格中華ファンタジー。
すべてを失った男が転生して再び天下一を目指すという成り上がりストーリーに加え、壮大な世界観や迫力満点のバトルシーンが緻密かつ美麗に表現される。圧倒的な映像美や、個性溢れる霊獣の登場など、魅力満載の作品となっている。
HOMINISでは主人公・樊凌霄とその転生後の人物である流鋒芒の声を演じる増田俊樹と、凌霄閣に所属する霊獣師・谷霊(グー・リン)の声を演じる石見舞菜香にインタビュー。
――本作への出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
増田「出演を知らされたときは『主役ですか?!』と驚きました。責任のあるお仕事をいただいたので、まず『頑張らないと』と感じました。自分が主役の現場なので、ただ声優としての責務を全うするというだけではなく、今の自分が作品をより良く作るために何ができるのか、そしてそれがどう作用するのか、というプレッシャーもありました」
石見「もともと吹替のお仕事の経験が多いわけではないなかで、グー•リンというメインのキャラクターを演じさせていただけるということで、ドキドキな気持ちと『ちゃんと務め上げなければ』という気持ちがありました。1話の収録では、すごくドキドキしながら現場に行ったのですが、お世話になっている先輩の日高里菜さん(白漣素(バイ・リエンスー)役)と一緒だったのですこし安心しました。面識のある方と一緒に収録に臨めたので、より集中できて、頑張ろう、という前向きな気持ちになることができました」
――本作は今年5月に中国で配信されて、2週間で再生数が1000万回と記録した人気作ということで、お二人の作品への印象をお聞かせください
増田「僕が10代の頃のアニメーションとはまた違った作品がたくさんあって、その中でもなんとなく肌で感じているジャパンアニメーションの文化のようなものが、他の国のアニメを作る方々につながって帰ってきたような印象を感じました」
石見「本作の吹替を収録するときと、日本のアニメを収録する時で大きく違ったのが、絵が既に完成しているところです。シーンのイメージがそのまま入ってきやすく、演じる上でやりやすかったなと思います。転生の設定は、日本でも人気でたくさんの作品があると思いますが、中国でも転生の人気作があって、国は違っても共通する楽しいジャンルなんだなと感じました。それに加えてかわいいキャラクターやかっこいいキャラクター、霊獣という存在と一緒に戦っていく設定など、日本で愛されているものが中国でも愛されているので、共通点を感じて、嬉しくなりました」
――増田さんは転生前と転生後の2人のキャラクターを演じていると思うのですが、演じる上で変えてみた点は何かありますか?
増田「音響監督から『リウ・フォンマンは、ファン・リンシャオより(声を)少し高めでお願いすると思います』と言われました。ファン・リンシャオは、誰かの上に立つ責任のある空気感を持ち、リウ・フォンマンは、フィジカル的な敏捷性の高いイメージを持っています。ただ、演じた2人がそれぞれ全く違うという描写はそこまでないので、それぞれの演じ方を変えるというより、原音からいただける情報を可能な限り拾いつつ、読み解くようにしています」

(c)bilibili 改編自哔哩哔哩漫画人気作品《鲲吞天下》 原作者:黙
――石見さんは、演じる際に意識された点はありますか
石見「原音を聴きながらイメージに合うように作りました。私は吹替の作品の経験が少ないので、完成されている映像の尺に合わせるということや、原音を聴きながらセリフを読むことの難しさを感じました。増田さんや他の方が収録されている姿を見て勉強しながら手探りでやらせていただきました。グー・リンは可愛いシーンもありつつ、シリアスなシーンや、キリッとしたシーン、訴えかけるようなシーンも多いので、原音通りに届けばいいなと思いながら演じていました」
――ご自身が演じられたキャラクターに似ている部分や、共感する部分はありますか?
増田「まだ見つかっていないかもしれないです。話していて気づいたのが、僕はあんまり演じていないんです。ファン・リンシャオとリウ・フォンマンがコミュニケーションを取っている相手に何を伝えたいかということを意識しています。ファン・リンシャオ、リウ・フォンマンは、周りのいろんな人間に影響を与えられながら進んでいくタイプで、今作は主人公に大きな個性を作っていない印象もあるので、僕と似ている部分をまだ見つけきれていないかもしれません」
石見「グー・リンは真逆な感じがするかもしれないです。可愛いけどみんなを引っ張っていけるタイプでもあるというか、任されれば頑張るタイプの女の子だと見受けられるのですが、私はついていきたいタイプというか。前に前にというよりかは、どちらかと言うと、なるべく人陰に隠れている方が安心できたりするタイプなので...でも、私も可愛い生き物は好きです。グー・リンは霊獣に出会うときに可愛い名前をつけたり、可愛い子を選んでいたりするので、そういうところは共通点です」

(c)bilibili 改編自哔哩哔哩漫画人気作品《鲲吞天下》 原作者:黙
――お互いの第一印象を教えてください
増田「朗読劇のイベントで初めて共演したのですが、石見さんが担当されていた役が本当にぴったりで。僕は自分の中で正解がわからない状態で臨んでしまっていたので、申し訳ない気持ちで仕事を終えたというのが数年間ずっとありました。今回は迷惑をかけないようにしないといけないなと思いましたね」
石見「私はもちろんこのお仕事に就く前から増田さんの出演されている作品は見させていただいていましたし、朗読劇の時も大先輩としてお芝居で引っ張っていただいたという印象の方が強くて。その時からものすごく謙虚な方というか...」
増田「フリだよ」
石見「え、フリなんですか(笑)。そういうところを感じて、お仕事に向き合う姿勢をきちんと背中で見せてくださる演者さんだと思っていました。そこでお世話になっていたからこそ、今回増田さんが主演でいらっしゃって、また背中を見ながら作品をよりよくできたらいいなという気持ちで向かうことができました」
――収録現場での雰囲気やエピソードはありますか
石見「私の誕生日に収録があったんです。音響監督さんの『お誕生日ですよね。おめでとうございます』という一言から収録が始まって本当に嬉しかったです。スタッフさんも初めてお会いする方がとても多かったので、まさか誕生日を知ってくださっていると思わなくて。
あと、マイクの近くにあるスピーカーからホワイトノイズが鳴っていた時があったのですが、いち早く増田さんが気づいていて『研ぎ澄まされた感覚の中で演じていらっしゃるんだな』と、とても感動しました。集中して入り込むにあたって気になることもなかなか言いだせなかったりするのですが、気づいてくださったし、対応もしてくださったから、やりやすかったです。スタッフさんもすごく親切に対応してくださって、そういったことに向き合ってくださる音響スタッフの方々がいらっしゃるのは心強かったです」
――楽しみにしているファンの皆さんに一言お願いします
石見「中国ですごく人気な作品ということで、それを吹替版として、日本で改めて見ていただける、橋渡しの役割ができることがとても嬉しいです。シリアスなお話ですが、出てくる霊獣に可愛い子がいたり、攻撃の仕方が面白かったり、そういうコメディな部分も楽しめる要素の一つですし、それこそ転生もののような日本で人気な設定と通ずるものがあるので、日本の方にも楽しんでいただける作品になっています。多くの方に広まっていけばいいなと思っております。楽しみにしていてください」
増田「違う文化のもとで作られたアニメーションなので、いろいろな描写を新鮮な気持ちで見られる作品だと思っています。我々も頑張って収録していますので、その熱意やエネルギーがアニメを通して皆さんに伝わって、楽しんでいただければ嬉しいです」

(c)bilibili 改編自哔哩哔哩漫画人気作品《鲲吞天下》 原作者:黙
文=HOMINIS編集部
放送情報
TVアニメ『転生宗主の覇道譚 〜すべてを呑み込むサカナと這い上がる〜』
フジテレビ「B8station」にて毎週水曜25時15分〜放送中※関東ローカル
2025年7月9日(水)より BSフジにて毎週水曜24時〜放送
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