あの人物が生き残ったのは必然...?イム・シワンやイ・ジョンジェらによる泥臭くも残酷な人間ドラマが際立った「イカゲーム」最終章の行方
2025.7.4(金)

2021年から始まった物語の最終章となるシーズン3が、6月27日に一挙配信されたNetflixドラマ「イカゲーム」。"Netflix史上最大のヒット"と言われるほどの期待値の高さを象徴するかのように、配信直前にはアメリカ、イギリスなど世界各地でのプレミアイベントが開催。いざ蓋を開ければ各国のランキングで首位を獲得するなど、世界的人気を改めて証明している。

借金やトラブルを抱えた後のない人間たちが背水の陣で挑む"生きるか死ぬかのサバイバルゲーム"が繰り広げられる本作。主人公・ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームを勝ち残ったシーズン1を経て、ゲームを止めようと再びサバイバルに挑むシーズン2は、運営に対する反乱を企てるもフロントマン(イ・ビョンホン)によって殺された親友チョンベ(イ・ソファン)をはじめ、大粛清が下される絶望的状況で終了。

視聴者の度肝の抜くまさかのクリフハンガーだっただけに、ゲームの行方に大きな注目が注がれたシーズン3もまた衝撃に次ぐ衝撃の連発。人気キャラクターの相次ぐ脱落など、想像を大きく裏切るような展開に様々な意見が寄せられるなど、大きな話題となっている。
ある親子の悲しすぎる結末など、極限下で繰り広げられる人間の善悪含めた本質がこれまで以上に鮮やかに浮かび上がる。その中でもシーズン2での"怒れる男"としての激変ぶりが話題になったギフンは、多くの犠牲を払うことになった反乱の失敗によりもぬけの殻に...。


それどころか失敗の一因となった"388番"デホ(カン・ハヌル)への怒りを募らせ闇堕ちするなど、情けなくも"いい人"を貫き続けてきたシーズン1の面影は何処へ。過酷すぎる出来事に心がすり減らされ、狂わされていく様子を鬼の如しとも言うべき表情で体現したイ・ジョンジェの圧巻の演技は、見ていた心が締めつけられるほど。

そんなギフンと"001番"として協力しながらゲームを進めていたかと思いきや前シーズンのラストで運営サイドへと戻っていった"フロントマン"イノは、ゲーム参加者時代の凄惨な出来事も明かされ、冷血な人物像に人間味がもたらされていく。
物語の終盤、ギフンに対しついに自身のその正体を明かすことになるイノだが、その真意とは...?同じゲームを勝ち残った者ながらまったく異なるその後を歩んだ"コインの裏表"のような関係性の行く末も見応え抜群だ。


そんな韓国を代表する名優たちをはじめ、IZ*ONE出身のチョ・ユリが演じた妊婦ジュニやトランスジェンダーの元軍人ヒョンジュ(パク・ソンフン)、ダメ息子だけでなくジュニを気づかう高齢女性クムジャ(カン・エシム)...と、個性豊かなキャラクターが劇的な物語を作り上げていく中で、大きな存在感を示していたのが"333番"ことミョンギを演じたイム・シワンだ。

投資系インフルエンサーとしてフォロワーに莫大な損害を負わせながらも雲隠れし、元恋人ジュニの前からも姿を消したというクズ男であり、ゲームでも賢明とは言えない言動を繰り返し、状況を悪化させ続けてしまう。

ジュニを守ろうとする素振りを見せるが、果たして本当なのか...?シワンの端正なルックスから放たれる温度感のない表情は真意の読めないキャラクターとマッチしており、ことあるごとに手のひらを返す外道っぷりが視聴者の感情を逆撫でする。徹頭徹尾うさん臭さを漂わせていたミョンギだが、最後の最後で感情が爆発。美しい顔をしわくちゃに歪ませるシワンの熱演も圧巻だった。

各キャラクターの見せ場満載で、これまで以上に人間味に溢れた、残酷だが感情剥き出しの物語が繰り広げられた「イカゲーム」シーズン3。この濃密な人間ドラマを見届ければ、彼らが命がけで繋いだサバイバルの先の意外な勝者にも納得がいくはずだ。

文=HOMINIS編集部
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