ロバート・ダウニー・Jrの好演がMCUを躍進させた、アイアンマン誕生の物語「アイアンマン」
2025.7.2(水)

『オッペンハイマー』(2023年)で、2024年の第96回アカデミー賞で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr。アクション・エンタテインメントからシリアスドラマまで多彩なジャンルで活躍しているが、彼が大躍進するきっかけになったのがスーパーヒーローを演じた『アイアンマン』だった。
大軍需企業スターク・インダストリーズの若きCEOトニー・スタークは、自社兵器のデモ実験に参加するためアフガニスタンを訪問。しかし移動中にテロ組織に襲われ拉致されてしまう。彼らのアジトに監禁され兵器開発を強いられたスタークは、テロリストたちが自分の会社の兵器を使用していることを知る。アジトから脱出したスタークは、研究室にこもりきりで最強のパワードスーツを開発。アイアンマンとなって平和のために立ち上がる。

(C)Paramount Pictures (2008) (USA) (theatrical)
ダウニー・Jrが演じたスタークは、スターク・インダストリーズの2代目CEO。有能な科学者である一方、気分屋で身勝手、破天荒な天才科学者というキャラクターは、ダウニー・Jr本人とリンクする。映画監督の父と女優の母を持つダウニー・Jrは5歳の頃に子役デビュー。
10~20代にかけて青春映画で活躍した後、チャップリンの伝記映画『チャーリー』(1992年)に主演して、27歳でアカデミー賞主演男優賞の候補になった。
天才と注目を浴びたいっぽうで、幼い頃から酒やドラッグに溺れた問題児。たびたび問題を起こし、逮捕やリハビリ施設行きを経る中で、いつしかメジャースタジオや大作とは縁遠い存在になっていた。
そんな彼に手を差し伸べたのが、俳優・監督のジョン・ファヴローだった。ダウニー・Jrと親交のあった彼は、『アイアンマン』の監督に就任するとスターク役にダウニー・Jrをプッシュ。スタジオ側は難色を示したが、ファヴローが押し切る形で起用を決めた。彼はスタークを補佐するハッピー役で出演したが、映画の裏側でもダウニー・Jrを支えていたのだ。

(C)Paramount Pictures (2008) (USA) (theatrical)
パーティ三昧で経営など気にもしなかったスタークは、真実を悟り正義の道を突き進む。うつろだった瞳に生気がみなぎり、別人へと変わるアイアンマン誕生の瞬間は派手なアクションシーンに負けないくらい見応えがある。その説得力ある演技は多くの共感を呼び、スターク=アイアンマンを一躍トップヒーローへと押し上げた。映画も大成功を収め、ヒーローたちがアベンジャーズを結成するクロスオーバーの原動力になった。もしダウニー・Jrがいなかったら、MCUも現在とは違った形になっていたかもしれない。
『アイアンマン』を機に『シャーロック・ホームズ』(2009年)『ドクター・ドリトル』(2020年)などエンタメ大作にも積極的に出演するようになったダウニー・Jr。スタークの生涯は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)で幕を閉じたが、2026年12月公開予定の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で、ダウニー・Jrはドクター・ドゥーム役でMCU復帰が決定した。スタークとヴィランであるドクター・ドゥームの間にどんな相関関係があるのかは不明だが、ダウニー・Jrが何を見せてくれるのか楽しみだ。
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