ワールドツアーの日本公演も期待大！レディー・ガガが圧倒的な存在感と表現力を見せる映画「ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ」

2025.6.29(日)

3月にリリースしたアルバム「Mayhem」が好評を呼び、新譜を引っ提げた7月からのワールドツアー「The MAYHEM Ball」が完売続出中のレディー・ガガ。来年1月には自身初となる日本のドームツアーも控えており、4年ぶりの来日公演に期待が高まっている。

独特なファッションや類稀な音楽センスを武器に、グラミー賞をはじめとする数々のアワードを受賞する名実ともに世界トップのアーティストであるガガ。俳優としても存在感を増しており、名作をリメイクした初主演映画「アリー/スター誕生」(2018年)では「Shallow」でアカデミー歌曲賞を受賞すると同時に、主演女優賞にもノミネートされたことは記憶に新しい。

そんなガガの出演作にして、持ち前のカリスマ性や歌唱力を存分に発揮したのが、7月12日(土)にBS10スターチャンネルでTV初放送される「ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ」だ。

「アリー/スター誕生」の製作を務めたトッド・フィリップス監督が、"悪のカリスマ"として親しまれるDCコミックスの人気ヴィラン"ジョーカー"の誕生を描いた「ジョーカー」(2019年)。「第92回アカデミー賞」ではホアキン・フェニックスの主演男優賞など2冠を達成する旋風を巻き起こした。

その続編「ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ」は、前作からの主演フェニックス×監督フィリップスのタッグに新キャストとしてガガが加わり、ジョーカーが生み出す狂乱が群衆に伝播していく姿を、ミュージカル要素を交えながら描いた挑戦的な作品として話題を集めた。

コメディ番組の生放送での殺人というショッキングな事件を起こし、落ちぶれたコメディアンから理不尽な世の中への反逆者"ジョーカー"として時代の寵児へと祭り上げられたアーサー(フェニックス)。5人を殺害した罪でアーカム州立病院に収容される中、音楽療法に患者として参加していたハーレイ・"リー"・クインゼル(ガガ)と出会う。孤独を抱える者同士、激しく惹かれ合っていくが、同時に抑え込まれていた狂気が再び顔を出してしまい...。

現実と妄想を行き交いながらアーサーとジョーカーとは誰なのかを掘り下げていく本作でガガが演じるのは、ジョーカーの相棒として知られる人気ヴィランのハーレイ・クインに当たるキャラクター。"2人狂い"を意味する副題の「フォリ・ア・ドゥ」の通り、アーサーの犯罪を称賛し、共鳴し、狂わせていくミステリアスな女性だ。

消えいってしまうような口調や寂しげな表情でリーの抱える孤独を表すと同時に、惹かれ合っていくにつれて浮かび上がる狂気的な一面を仄めかす笑顔など、振り幅のある演技でリーのアーサーへのファナティックな愛を表現している。

また、ジョーカーとの夢のようなロマンスが展開されるミュージカルシーンでは、アーサーを一心に見つめるまなざしやピアノに腰かけてのパワフルな歌唱力で幸福感溢れるシークエンスを盛り立てるなど、ガガなしではこの作品が成立しなかったと断言できるほどの存在感を示している。

本作で演じたリーにインスパイアされたコンセプトアルバム「Harlequin」も発表するなど、リーというキャラクターに真摯に向き合うことで、ジョーカーという強烈なアイコンの内面や葛藤を示すための重要な役割を担ったレディー・ガガ。役者・歌手としての実力、人々を惹きつけるカリスマ性といった彼女の持つ魅力を堪能したい。

文＝HOMINIS編集部

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