高倉健、中井貴一の共演で謀略戦争を軸に描く忠臣蔵映画!石坂浩二、宮沢りえら名優も名を連ねる秀作「四十七人の刺客」
2025.6.29(日)
高倉健の主演で、「日本映画誕生100周年記念作品」として制作されたのが、1994年に公開された「四十七人の刺客」だ。
原作は赤穂浪士の吉良邸討ち入りでおなじみの「忠臣蔵」を独自に解釈した池宮彰一郎による同名小説。「ビルマの竪琴」、「犬神家の一族」など多くのヒット作を世に送り出した巨匠・市川崑がメガホンをとった。
(C)1994 東宝・日本テレビ・電通アドギア
高倉が演じているのは赤穂藩家老の大石内蔵助。中井貴一が大石と頭脳戦で対決することになる米沢藩の江戸家老・色部又四郎を演じている。藩の権力者・柳沢吉保役の石坂浩二を始め、浅丘ルリ子、宮沢りえ、森繁久彌ら映画史に名を残す俳優陣が多数出演しているという意味でも貴重な作品だ。
本作が4度目にして最後の時代劇出演作となった高倉は、市川監督とは初タッグ。石坂と中井は監督のセルフリメイク作として公開された「ビルマの竪琴」で共演している。当時の高倉には男らしくストイックな国民的大スターのイメージが定着していたが、従来の「忠臣蔵」とは異なる視点で描かれた大石は、赤穂藩主・浅野内匠頭(橋爪淳)の仇をとるために策略を巡らせ、軍資金も調達する頭脳派で行動派という役どころ。「悪に徹する」と自分に誓う男を、任侠映画のごとく迫力たっぷりに演じている。
一方、家名を守るために、浅野と吉良上野介(西村晃)の江戸城での刃傷事件を裏で画策する色部を演じるのが中井。今年4月より放送されていた小泉今日子とW主演のドラマ「続・続・最後から二番目の恋」では困り顔がチャーミングな味わい深い演技を見せたが、本作では30代前半のシュッとした美形の思案顔。高倉と中井の張り詰めた空気の中での演技の応酬も見逃せない。
■高倉健が演じるのは復讐を貫き、自身の心に嘘をつかない男
(C)1994 東宝・日本テレビ・電通アドギア
元禄14年3月の刃傷事件を発端とする「忠臣蔵」は、古くは人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として上演され、その後、映画やドラマも数多く制作されたが、本作は原作と監督の視点もあいまって異色作と言えるものになっている。
事件の原因がわからぬまま藩主が切腹させられたことにより、赤穂藩は領地を奪われ、解体。この不条理を許すまじと、大石は吉良を殺害することを決意するのだった。
本作の特徴の1つは、塩相場を読んで武器や防具の資金を作ったり、藩士たちと地図を前に計画を練ったりと、実行に移すまでの過程をじっくりとリアルに追っていることだろう。「お主たちの命、この大事のために使い捨てる」と言い切る大石の迫力と孤高のカリスマ性は、高倉だからこそ出せるもの。憎しみの炎を燃やしながら、討ち入りの名目のため、事前に江戸に吉良の悪い噂を流すなど、現代でいうSNSの炎上のような方法を思いつく策士でもある大石を演じている。
そして、寡黙で硬派な印象が強い高倉だが、本作では隠せない色気ゆえに女性たちに迫られ、それを放っておけない一面も。高倉という俳優の多面的な魅力が詰まっている作品でもある。
■中井貴一が演じる色部の焦燥感と後悔が伝わる熱演も
(C)1994 東宝・日本テレビ・電通アドギア
同じ知能犯でも、腹が据わった大石とは対照的に、守りに重きを置く色部は危機管理に長けているが、その分不安も抱えている性格だ。大石の要望で2人が初めて対面し、屋形船で酒を酌み交わす場面では、一瞬、刀に手を触れる動作が心の動揺を物語る。
赤穂浪士の襲撃の時を恐れ、相手の心理を突いた防御作戦を立てた色部が顔色を失い、夜着のまま、刀を持って飛び出そうとする場面。そこでの中井の表情やセリフ回しは、歌舞伎を思わせる熱演だ。
雪が降った夜、全身黒の戦闘服に身を包んだ四十七人によって決行される討ち入りは、白く染まった景色の中で鮮血が飛び散り迫力満載。監督の美意識が反映された映像も見どころだ。ついに宿敵と向かい合う時の高倉の殺気を放つ演技にもゾクゾクさせられる。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
四十七人の刺客
放送日時:2025年7月26日(土)12:30〜
チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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