柳楽優弥と石原さとみが、心の傷を乗り越えていく少年少女をみずみずしく好演!2007年のW主演作「包帯クラブ」
2025.6.28(土)
初主演映画「誰も知らない」で2004年の第57回カンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を史上最年少の14歳で受賞し、一躍スターダムに昇りつめた以降も、多くの映像作品でシリアスからコメディまで幅広い役柄を自身のものにし、唯一無二の存在感を放つ柳楽優弥。
そして、2003年放送の朝の連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインに抜擢されたことで注目を集めたことをきっかけに、持ち前の親しみやすい笑顔と演技力、年齢を重ねるごとに輝きを増す一方の美貌でファンを魅了し続ける石原さとみ。
今や日本を代表する役者に成長した2人が、2007年にW主演を果たした映画が「包帯クラブ」だ。
(C)2007「包帯クラブ」製作委員会
「永遠の仔」などで知られるベストセラー作家・天童荒太の小説を映画化した本作は、"赤城おろし"と呼ばれる強風が吹きすさぶ群馬県高崎市が舞台。女子高生のワラこと騎馬笑美子(石原)は、けがの治療のために訪れた病院の屋上で、入院患者らしき関西弁のパワフルな少年・ディノこと井出埜辰耶(柳楽)と出会う。ワラが手首にけがをしていたことや、屋上のフェンスに昇っている状況から、ワラが飛び降り自殺を企てていたと誤解したディノは、「心の傷の手当をする」と、さび付いたフェンスにワラの手首からほどけて落ちた包帯を巻きつける。そんな思いやりに満ちた行動をきっかけに距離を縮めた2人は、ワラの親友・タンシオこと丹沢志緒美(貫地谷しほり)や、タンシオの知り合いの浪人生・ギモこと柳本紳一(田中圭)も交えて、依頼人が抱える心の傷が生まれるきっかけとなった場所に包帯を巻きに行くサービスを行う「包帯クラブ」を結成し、活動を開始する。
■互いに理解者になり心の傷を乗り越える...少年少女の成長をリアルに表現
(C)2007「包帯クラブ」製作委員会
石原が演じるワラは、両親の離婚によって母と2人暮らしになった女子高生。母親は仕事で疲れ果てており、ワラは自宅で手首にけがをした時も自分で包帯を巻かなければならず、その後病院に行った時には医者から「リストカットは良くないね」と一方的に決めつけられてしまう。そんな状況に嫌気がさしているワラを、石原はこわばった表情と不機嫌そうな口調で演じ、ワラの孤独を痛々しく表現してみせた。
病院の屋上で群馬県名物でもある"赤城おろし"に吹かれていた彼女に声を掛けるのが、柳楽演じるディノだ。ワラのスカートをのぞき、「なんや、ジャージか!」と関西弁で残念がるディノは、ワラの手首をみて「今から死ぬっちゅう時もパンツ見られんの嫌なんや」と声をかける。その際に柳楽が見せるいたずら好きの子どものような瞳の輝きや調子の良い口調、そして無造作に伸びた長髪にバンダナ、ジャージ姿という怪しげなファッションも手伝い、"クセ者感"が半端ない。
そんな謎の少年にも手首の傷をリストカットだと決めつけられていら立ったワラは、「リスカじゃねえって言ってんだろ!」と、感情を爆発させる。一通り悪態をついた後で呟く「みんな何も考えず言いたいことだけ言いやがって」というワラの言葉から、ディノは彼女の孤独を感じ取る。このシーンで見せたディノの繊細な表情の変化から、柳楽優弥という役者の圧倒的な演技力を実感できるはずだ。そして、その表情を引き出した石原の、女子高生らしいリアルな感情が乗ったセリフ回しも特筆に値する。
「包帯クラブ」の活動を通し、自分の心の傷も癒していくワラとディノ。互いに相手を理解者だと実感する中で、誰にも見せなかった傷を明かし、乗り越えていくさまを、みずみずしい演技で見事に表現した柳楽と石原。そんな彼らを支える貫地谷や田中のフレッシュな演技と共に、「包帯クラブ」の面々が選び取る未来の行方を見届けてほしい。
文=中村実香
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