山田孝之と長澤まさみがハワイを舞台に描き出す、切なくもまばゆいラブストーリー「50回目のファーストキス」
2025.6.21(土)
山田孝之と長澤まさみの共演で、2004年のハリウッド映画「50回目のファースト・キス」を日本版にリメイクしたのが、「50回目のファーストキス」だ。福田雄一が監督・脚本を手掛けただけあって、記憶障がいを抱える女性の恋や苦悩を描きながらも、クスッと笑える演出も随所に盛り込まれたラブコメディに仕上がっている。
天文学者になることを夢見ながら、ハワイのオアフ島でツアーガイドとして働く大輔(山田)は、色気とユーモアで女性客の心を鷲掴みにする人気ガイドとして働く日々を過ごしていた。ある日、大輔はカフェでオアフ島に住む日本人の瑠衣(長澤)と出会い、意気投合。彼女の魅力に惹かれた大輔は、翌日も瑠衣と会う約束をしてカフェを訪れるが、肝心の瑠衣は大輔のことを覚えておらず、不審者扱いされてしまう...。不思議に思う大輔だったが、瑠衣が交通事故の後遺症で、記憶が一晩でリセットされる障がいを抱えていることを知る。そして大輔は、瑠衣に毎日会いに行くことを決意し、あらゆる手段を使って瑠衣の気を引こうとする。そんな折、瑠衣がある出来事をきっかけに自身の事故や記憶障がいのことを知ってしまう。絶望する彼女の姿を目の当たりにした大輔は、翌日から瑠衣のために"ある試み"を始める...。
■山田孝之と長澤まさみが、恋の煌めきと記憶が消えてしまう切なさを描き出す
(C)2018『50回目のファーストキス』製作委員会
山田が演じている大輔はプレイボーイで、ストーリーの冒頭では適当な男に見えるかもしれない。しかし、瑠衣と出会ってから、彼女に向ける気持ちはひたすらに真っすぐで、ひたむきさを感じる。持ち前のユーモアセンスを活かして、毎日あの手この手で瑠衣を口説き落とそうとする大輔。うまくいく日もあればいかない日もあるが、決して諦めずに、毎日ひたむきに、全力で瑠衣と向き合っている。そんな姿が好印象だ。そんな大輔を、山田が持ち前のコメディセンスの中に色気や優しさも滲ませながら演じ、大輔の魅力を十二分に引き出した。ユーモアに溢れたシーンをおかしみたっぷりに演じながらも、瑠衣への一途な愛情や、時に溢れ出す感情をしっかりと表現している。そんな山田の演技の力量によって、本作はラブストーリーとコメディのバランスが絶妙に仕上がっている。
(C)2018『50回目のファーストキス』製作委員会
一方の長澤も、瑠衣を実に魅力的に表現。カフェで大輔が初めて瑠衣を見つけた時の自然体なチャーミングさには、大輔が彼女に惹かれたことにも納得がいく。毎日さまざまな手段で近づいてくる大輔に対して、時に怪訝そうな顔、時には満面の笑顔と、豊かな表情を見せる。そんな長澤の太陽のような存在感が作品に明るさをもたらしている。そして、そんな瑠衣がひょんなことから自身の事故について知った時の、戸惑いや絶望など感情の揺れ動きの表現も繊細で素晴らしく、瑠衣の張り裂けそうな胸の内がひしひしと伝わってくる。事故のことを知った後からは、明日への不安を抱えながらも、変わらぬ無邪気さを持つ瑠衣を、可憐に演じている。
大輔の同僚・ウーラ山﨑を演じたムロツヨシを始め、瑠衣の父・藤島健太役の佐藤二朗、弟・藤島慎太郎役の太賀と、福田監督とゆかりのある俳優陣が顔を揃えた本作。軽快なセリフの掛け合いには思わず笑ってしまう場面も多く、福田監督作ならではのユーモラスな魅力が随所に散りばめられている。"俳優たちも素で笑っているのではないか?"と思えるシーンも度々あり、そんな場面には笑いを誘われる。しかしその中にも、瑠衣を想って必死に事故のことを隠し続けようとする健太と慎太郎の姿が描かれたりと、ユーモアの中に切なさを帯びた演技も秀逸だ。
毎日出会い、毎日恋に落ちて、毎日ファーストキスをする。そんな切なくも愛おしい2人の関係性を描き出した山田と長澤の演技にも注目しながら、大輔と瑠衣の恋の行く末を見届けてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
50回目のファーストキス(2018)
放送日時:2025年7月12日(土)11:15〜
チャンネル:WOWOWシネマ
放送日時:2025年7月27日(日)10:00〜
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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