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『真・侍伝 YAIBA』OPテーマ担当のBLUE ENCOUNTが語る楽曲『BLADE』に込めた思い「自分の狼煙を上げるような意味合いで聴いて、その日を戦い抜いてほしい」

2025.6.20(金)

『真・侍伝 YAIBA』OPテーマ「BLADE」歌うBLUE ENCOUNT
『真・侍伝 YAIBA』OPテーマ「BLADE」歌うBLUE ENCOUNT

「名探偵コナン」、「まじっく快斗」、「4番サード」など数々のヒット作品を世に送り出してきた青山剛昌先生が、小学館・週刊少年サンデーにて1988年39号~1993年50号に連載されていた人気作品『YAIBA』をTVアニメ化した『真・侍伝 YAIBA』が読売テレビ・日本テレビ系全国ネットにて土曜夕方に放送中。

『YAIBA』は、ジャングルで修行にはげむサムライ野生児・鉄 刃(くろがね やいば)がふとしたことから日本に戻り、新たな修行の地でさらなる強さを求めてサムライ魂一直線に躍進する、アクション活劇。週刊少年サンデーにて1988年より連載され1993年に完結。全24巻の累計発行部数1700万部を誇る⻘山剛昌先生による人気コミックス。4月5日より始まった第1話の初回放送ではXでトレンド1位を獲得する盛り上がりを見せ、これからの展開にも注目が集まっている。

今回はそのOPテーマ「BLADE」歌うBLUE ENCOUNTにインタビューを行い、『YAIBA』への印象や楽曲に込めた思いを語ってもらった。

――青山剛昌先生の名作の主題歌を作るということで、決まった時の気持ちをお聞かせください

田邊「オープニングの曲を担当することが決まったと聞いた時は、『マジか!』という感じで驚きと喜びがありました。青山先生の作品、特に名探偵コナンは当たり前のように通ってきた世代で、映画も小学校のときから友達と見に行っていましたし、YAIBAも当時放送されていたアニメを見ていたので、いろんな意味を持って『マジか!』という気持ちでした。かなり背筋がピンとして、責任の重さも痛感していました」

――もともと作品を見られていたのですね

田邊「当時、小学校、1~2年で、アニメがゴールデンタイムに放送されていて、当時の名作アニメは常に摂取していました。中でも『YAIBA』は、ひときわ目立つ作品でした」

――『真・侍伝 YAIBA』はどのような印象ですか?

辻村「原作では、破天荒で、無茶苦茶なところや少しエッチなところもあり...昔の時代だから許される描写もあったと思うので、アニメではどう表現するんだろうと思っていました。青山先生らしいキャラクターの関係性も見られると思います。峰さやかにはツンデレなところがあって、好きとは言わないというか、完全イエスとは言わないような、絶妙な距離感が青山先生らしく、ザ・青山ワールドという印象です」

『真・侍伝 YAIBA』
『真・侍伝 YAIBA』

(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会

――好きなキャラクターはいますか?

田邊「やっぱり、鉄 刃です。制作の方とお話をしたときに、この作品は刃の気持ちの描写や、刃が物語を通して成長していく様の描写を大切にされていらっしゃると感じたので、今回の楽曲もそのイメージで作り出しました。刃の人間性や不器用にまっすぐ壁にぶつかっていくという感覚は、ブルエンとして常に全力投球でライブにぶつかっていく感覚や一筋縄ではいかないバンド人生であるという部分で、ブルエンにも通ずるところだと思っています。今の時代だからこそ、真正面からぶつかっていく彼が大好きです」

辻村「僕は鉄剣十郎が好きです。物語の根幹になっている存在ですし、破天荒で強くて男らしいですよね。でも無精ひげであったり...ルーズなところとキリッとしているところで緩急のあるキャラクターだなと思っています」

江口「僕はゲロ田ゲロ左衛門です。最初に裏切るので(笑)。なんか、愛らしいですよね。『こんなあっさり裏切っちゃうんだ』という。自分にはない部分なので、ある意味器用に生きているというか、賢く生きている感じがするので、面白くて好きです」

高村「僕は良いアニメには良いマスコットキャラがいると思っていて、ナマコ男を推しています。ナマコ男のような愛らしいキャラクターがいるからこそ、より良いアニメなんだろうなと思ったりしています」

――曲を作る際に、意識されていることはありますか?

田邊「この楽曲の歌詞に関しては、刃の気持ちや成長ぶりを表現したくて、そこに重きを置いて作りました。猪突猛進がゆえに傷ついてしまって、傷は周りの仲間がいたから立ち直ることができて今があるというような感覚を、疾走感あるサウンドに負けないように描写することをすごく考えました。
最初は比喩っぽく、詩的に書き出した部分もあったのですが、何度も書き直して推敲すればするほど、余計なものがそぎ落とされていって、最終的には、純粋な言葉がたくさんちりばめられていました。BLUE ENCOUNTらしい、まっすぐさで書けたと思うので、嬉しかったです。
実は、監督さんから『少年漫画を意識しすぎないで大丈夫です』とお話しいただいたんですが、結果的にメンバー全員の中の"少年"な部分がちゃんと残っていたので、そこもまた面白かったです」

――日常のどんな時に聴いて欲しいですか?

田邊「嫌なことが待っているような日に、戦いに赴くために狼煙を上げるような意味合いで聴いてほしいと思います。目覚めの1発で聴くもよし、家を出る1歩目に聴くのもよし、みたいな。そんな起爆剤になるような曲だと思うので、これで思いっきりぶち上げて、その日を戦い抜いてほしいなと思います」

――最後にメッセージをお願いします

田邊「この楽曲を今リリースする理由や、『YAIBA』が時を経て、この令和に蘇った理由は、まっすぐさや、立ち向かう勇気などの、"サムライ魂"だと思いますし、サムライは日本人の誇るべきまっすぐさのある文化だと思います。
ともすれば、熱いやつがバカにされるような時もありますが、この曲は、聴く人に芽生えたまっすぐさを『それが正解だよ』と背中を押せる楽曲になってると思うので、突き進んで信じて、この曲とともに戦ってほしいなと思います」

文=HOMINIS編集部

放送情報

TVアニメ「真・侍伝 YAIBA」
読売テレビ・日本テレビ系全国ネットにて毎週土曜夕方17:30~放送中
©青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会
TVアニメ『真・侍伝 YAIBA』公式サイト
TVアニメ『真•侍伝 YAIBA』公式X