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反町隆史と杉野遥亮が異色のバディを熱演!白石麻衣らが演じるクセモノ刑事も魅力のドラマ「オクラ~迷宮入り事件捜査~」

2025.6.20(金)

反町隆史と杉野遥亮が初共演し、W主演を務めたのがオリジナル脚本によるドラマ「オクラ~迷宮入り事件捜査~」だ。

反町が演じるのは、"捜査は足で稼ぐ"がモットーの昭和世代の刑事・飛鷹千寿。かつては警視庁捜査一課強行犯係のエースだったが、現在はお蔵入りした未解決事件を追う部署、通称「オクラ」で任に当たっている。そんな"刑事の墓場"とも言われている部署・オクラに配属されて千寿とバディを組むことになるのが、杉野演じる不破利己。頭脳派で滅多に笑わず、無駄なことは避けたい令和世代の刑事だ。

オクラに集められたのはクセモノのメンバーばかり。ギャンブル好きの室長・幾多学(橋本じゅん)を始め、元ヤンでヤクザたちを病院送りにした伝説を持つ結城倫子(白石麻衣)、居眠りが特技の鷲沢泰造(宇梶剛士)、元公安部の牧原祈里(青木さやか)、元サイバー犯罪対策室勤務でハッカーの吉岡雷(前田旺志郎)を含めた7人が、上から命じられている資料のデータ入力の仕事はそっちのけで、未解決事件の真相に挑んでいく。

昭和と令和のジェネレーションギャップがあるバディが、力を合わせて事件を暴いていく本作。1話完結でありながら、過去に千寿が関わった警察官連続殺人事件のミステリーが徐々に浮き彫りになっていく構成だ。熱血という一言では括れないダークヒーローな面を持つ千寿を演じた反町と、冷めているようで不器用な面も持ち合わせる利己を演じた杉野。そして、飾り気がなく勝気でサバサバした刑事になりきった白石など、それぞれの演技にも注目したい。

■型破りな反面、重みのある芝居が渋い!反町が築いた新たな刑事像

反町隆史が破天荒で型破りな刑事を演じる
反町隆史が破天荒で型破りな刑事を演じる

オープニングは千寿が自転車でバイクを全速力で追いかけるシーン。お蔵入りになった小学生殺人事件では、容疑者のアパートのドアに蹴りを入れて破壊するなど無茶苦茶な面がありつつも人情深い人柄は、「GTO」の反町を思い起こさせる。しかし、10年前に相棒が目の前で殺された過去が、現在の千寿の強引で秘密主義の捜査に繋がっている。

そんな千寿の"パフェ友"でもある倫子は、オクラのムードメーカー。効率重視の利己の無神経な行動や発言に、容赦なくダメ出しをしてどつくこともある。

そして、正義感の強い千寿と利己は激しくぶつかることもしばしば。千寿のやり方に反発する利己に、"目の前にいる犯人を野放しにするくらいなら、俺が奴らを法の下に引きずり出す"と真正面から自分の流儀をぶつける千寿。反町の芝居は、声色も含めて気迫と抜き差しならない緊張感に溢れている。

そんな千寿に"あなたの正義を自分が見極める"と宣言し、先輩を"あなた"呼ばわりするプライドが高い後輩を演じた杉野も、醸し出す雰囲気からして新たなアプローチで見せる。2人の関係が変化する過程も含めて異色のバディものだ。

■闇が深まるストーリー展開と、オクラチームの人間ドラマ

千寿が秘密裏にDNAや指紋鑑定を頼んでいる科捜研の井伏愁(観月ありさ)は千寿の元妻でもあり、「お蔵入り事件には何らかの理由がある」と意味深な言葉を放つ。

過去の警察官連続殺人事件や、「HIDE AND SEEK」という名の謎のファイルの正体、そして計画される首都爆弾テロ。警察内部からも犠牲者が複数出る中、やがて全てが繋がっていく。

利己の刑事としての成長を体現した杉野や、キャリアを重ねた反町の光と陰を感じさせる演技と共に、硬派な刑事ドラマを堪能してほしい。

文=山本弘子

放送情報【スカパー!】

オクラ~迷宮入り事件捜査~
放送日時:2025年7月3日(木)12:10~、7月4日(金)12:10~、7月7日(月)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます