NI-KI(ニキ)の気合いが伝わる...「コーチェラ」後のENHYPENの爆発的な勢い

2025.6.20(金)

今年4月に開催されたアメリカ最大級の音楽フェス「Coachella(コーチェラ) 2025」に、K-POPボーイズグループとして唯一名を連ね、デビュー以来最速での出演を果たしたENHYPEN。7月には日本で初のスタジアム公演、8月からはデビュー後初となるヨーロッパ6都市を含む欧米ツアーと、ビッグプロジェクトが続々。デビュー5年目にして"キャリアハイ"といえる世界的活躍には目を見張る。

6月5日に6thミニアルバム「DESIRE : UNLEASH」でカムバックを果たすと、初日だけで自己最高の189万枚を売り上げ、米ビルボード・アルバム・チャート"Billboard 200"では3位にランクイン。韓国KBSの人気音楽番組"ミューバン"こと「ミュージックバンク #1252」(韓国放送日：6月13日)のランキングでも、先輩・SEVENTEENの新曲「THUNDER」を制して首位を獲得するなど、まさに世界を席巻する勢いを示した。

■HEESEUNGのハイトーンボイス、NI-KIのダンスが圧巻！ENHYPENの気合いを感じさせるカムバックステージ

この日の出演では2曲を披露したENHYPEN。「君をヴァンパイアにしたい」という欲望を表現したタイトル曲「Bad Desire (With or Without You)」では、ミドルテンポの楽曲に合わせて儚さと荒々しさが入り混じった表情を浮かべながらもパワフルなダンスを展開。

特に、鮮やかな金髪が映えるNI-KIの、優雅さの中に一瞬のキレが光る動きは、抑えきれない感情の爆発を想起させ、魅入られてしまうほど。一人だけマイクを手に、サビのメインパートを担う赤髪のHEESEUNG(ヒスン)の気合いのこもったボーカルに対し、要所でセンターポジションに立つNI-KIの妖艶な表現力も確かな存在感を放っていた。

一方、JAY(ジェイ)がプロデュース、作詞、ギター演奏など楽曲制作に加わった「Helium」では、疾走感あふれるロックな楽曲をスタンドマイクで歌唱。ここでもパワフルなハイトーンボイスを響かせるHEESEUNGを筆頭に、JAYの挑発的なファルセットや、NI-KIのざらりとした異質な声色など、7人7様のボーカルは必聴。ダンスを封印しながらも、エネルギッシュなパフォーマンスが抜群のインパクトだった。

レギュラーMCを務めるILLITのMINJU(ミンジュ)らによるインタビューでは、番組の"37代目"のMCだった・SUNGHOON(ソンフン)がセンターへ。「ファンの方へ何か用意があるんですよね？」というフリに対し、新曲「Bad Desire」に合わせながら、「ハートを贈ります」とカメラ目線で順々に投げキッスを贈ったメンバーたち。パフォーマンス中にはなかった甘い笑顔を見せ、会場からは黄色い歓声が上がっていた。

■ATEEZの音楽的スキルが存分に発揮！チルなサマーソング「Lemon Drop」に溢れる"心地良さ"

「#1252」には、2024年にK-POPボーイズグループで初めて「Coachella(コーチェラ)」に参戦し、とりわけ欧米で高い人気を誇る"アチズ"ことATEEZもカムバック。7月から北米12都市を含む大規模なワールドツアー「IN YOUR FANTASY」を間近に控える中、6月13日に12枚目のミニアルバム「GOLDEN HOUR：Part.3」をリリースした彼らは、この日、タイトル曲の「Lemon Drop」を披露した。

グループの"キャプテン"HONGJOONG(ホンジュン)とMINGI(ミンギ)が制作に加わったこの楽曲は、爽やかでチルなサマーソング。とはいえATEEZの"らしさ"は満載で、軽快なサウンドに乗せたMINGIのテクニカルなラップや、"マンネ(末っ子)"のJONGHO(ジョンホ)の伸びのある歌声が炸裂する。

事前に行われたインタビューで、SAN(サン)が「レモンを絞ってシェイクする」とレクチャーしていたポイントダンスなど、緩急を使い分ける余裕に満ちたステージは、見ていて心地よさを感じると同時に、さらなる進化を遂げた彼らの音楽的スキルが存分に発揮されたパフォーマンスだった。

■ITZYの"マンネ"YUNAがMC＆パフォーマンスで大活躍！N.Flyingの"完全体"カムバックにも大歓声

一方、「#1252」である意味、最も存在感を放っていたのが、スペシャルMCとして美脚まぶしい制服姿を披露したITZYの"マンネ"YUNA(ユナ)。ILLITのMINJUと一緒に、流暢な司会進行ぶりを見せていたが、インタビュー相手がITZYの"お姉さん"となると話は別。「愛しいYUNAが番組を盛り上げてくれると信じています、ファイティーン！」と激励されると、ノリノリでポーズを決める"愛されマンネ"な一面が顔を出す。

さらに、10thミニアルバム「Girls Will Be Girls」(6月9日発売)の同名タイトル曲のパフォーマンスでは、体のラインが露わになるタイトなミニワンピ姿で"ガールクラッシュ"なステージを展開。"エンディング妖精"でも投げキッスで魅了すると、もう一方の収録曲「Kiss & Tell」でも長い手足をしなやかに使った魅せるダンスで釘付けに。耳に残る中毒性あふれるサウンドに乗せ、刺激的なパフォーマンスを見せつけていた。

そして「#1252」でもう1組、格別な輝きを放っていたのが、ツインボーカルバンドのN.Flyingだ。チャ・フン(Guitar)、ソ・ドンソン(Bass)に続いて、最後に兵役を終えたキム・ジェヒョン(Drum)が合流し、韓国デビュー10周年を記念した「Everlasting」で約2年ぶりに"完全体"でカムバックを果たした彼ら。軍白期をつないだイ・スンヒョプ＆ユ・フェスンの美しい歌声を3人の演奏が支える――これからも"変わらない"ことを約束するような温かみのある演奏には、"復活"を待ち望んだファンから大歓声が上がっていた。

文＝HOMINIS編集部

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