国民的俳優となった吉沢亮と横浜流星が13年ぶりに共演!歌舞女形役で光る「国宝」級の美しさ
2025.6.6(金)

吉沢亮と横浜流星という今をときめく国民的俳優が顔を合わせ、歌舞伎の世界での美しい女形姿にも視線が注がれている現在公開中の映画「国宝」。日本の伝統芸能を扱う本作は世界的な注目度も高く、先日の第78回カンヌ国際映画祭では6分間ものスタンディングオベーションを受けた。
吉田修一自身が3年間、歌舞伎の黒衣を纏い楽屋に入った経験を基にした同名小説を、「悪人」(2010年)、「怒り」(2016年)に続き吉田と3度目のタッグとなる李相日監督が映画化。歌舞伎役者として芸の道に身を投じ、やがて"国宝"と称される存在になる男の激動の人生を描く。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
この世ならざる美しい顔を持つ喜久雄(吉沢)は任侠の父を抗争で亡くすと、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界に足を踏み入れる。そこで半二郎の息子・俊介(横浜)と出会い、親友かつライバルとして高め合っていくが、事故に遭った半二郎が自身の代役に俊介でなく喜久雄を指名したことを機に、2人の運命が狂い始める。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
吉沢と横浜といえば、13年前に親友役で初共演。その後、吉沢は第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した「キングダム」(2019年)など、数々の映画やドラマを経てNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)の主演を張るまでに。
一方の横浜もストイックな役作りで頭角を現し、現在放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公の座を射止めるなど、揃って国民的俳優へと成長してきた。そんな2人が再び親友役で再会を果たす本作では、生い立ちも才能も異なり、友情や裏切り、苦悩など複雑な感情が渦巻く人間模様をスクリーンに映し出している。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
吉沢が演じるのは、歌舞伎の世界で才能を武器に、稀代の女形として上り詰めていく喜久雄。李監督がインタビューで「一つだけ確かだったことがあった。それは主人公・喜久雄を演じるのは吉沢亮しかいないということ。"吉沢亮ありき"から始まっている」と語るように、作品の幹として存在感を発揮。才能を持ちながらも血筋に立ち塞がれ、数多の傷を抱えていく、天才ゆえの孤独や葛藤を表情一つで繊細に表現する。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
また、役作りに1年半もの月日を費やし、横浜と共に舞う「二人道成寺」など歌舞伎の舞台シーンも吹き替えなしで挑戦。四代目中村鴈治郎の歌舞伎指導のもと学んだ緻密な所作に加え、凛とした表情やしなやかで艶やかな体の動きでも独特の色香を放っており、才能溢れるキャラクター像に説得力をもたらしている。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
横浜が演じた俊介は偉大な父を持ち、生まれながらに歌舞伎役者としての将来が約束されてきたが、肝心の才能に行く手を阻まれてしまう、いわば喜久雄とは"表裏一体"な役どころだ。いかにも御曹司のお坊ちゃんといった性格の反面、圧倒的な喜久雄の才能を前に苦悩し、逃げ出してしまう俊介。横浜は感情を込めた演技でキャラクターの人間味を引き出している。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
親友として、ライバルとして互いに切磋琢磨し、やがて確執を抱き、ぶつかり合いながらも理解者となっていく。震える喜久雄に俊介が化粧を施す一幕など、関係性や変化を2人で体現する吉沢と横浜の演技合戦は見応え抜群だ。
そんな2人を支える共演陣にも、渡辺謙をはじめ、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、永瀬正敏...と実力派が名を連ね、重厚な演技で作品に深みを与えている。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
さらに、第66回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞した「アデル、ブルーは熱い色」(2014年)のソフィアン・エル・ファニが撮影を担当し、「キル・ビル」(2003年)でも魅惑的な日本を作り上げた種田陽平が美術監督を務めるなど、才能溢れるスタッフが集結し、50年間に及ぶ壮大な一代記を紡いでいる「国宝」。吉沢亮と横浜流星の10代での初共演からの成熟ぶりを本作で堪能したい。
文=HOMINIS編集部
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