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さつき(三川華月)、アン(古賀葵)らシネフォト部と漫画家・春乃(上田麗奈)の出会いから始まる日常系アニメ「mono」の魅力

2025.5.24(土)

実写化もされたアウトドア系ガールズストーリー「ゆるキャン△」で、一躍キャンプブームを盛り上げた漫画家・あfろによる最新コミックが原作のTVアニメ「mono」。写真や動画撮影が好きな女子高生たちを中心に、週末の楽しみ方を描く日常系作品も、5月下旬で第6話という折り返し地点を迎えた。

写真部の雨宮さつき(CV:三川華月)が360°カメラを購入したことから物語は展開する
写真部の雨宮さつき(CV:三川華月)が360°カメラを購入したことから物語は展開する

(C)あfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ

山梨県甲府市のとある高校で写真部に所属している雨宮さつき(CV:三川華月)は、大好きな部長が卒業してしまい、意気消沈していた。そんな中、同じ写真部で親友の霧山アン(CV:古賀葵)の激励によって再び部活を頑張ろうと決心したさつきは、ネットオークションで360°カメラを落札するも、2週間経っても手元に届かずじまい。落ち込むさつきを連れ、アンは近所に住んでいるという出品者を訪ねてみることに...。

漫画家・春乃(CV:上田麗奈)との出会いで、さつきとアンは新たな写真の楽しみ方に気付く
漫画家・春乃(CV:上田麗奈)との出会いで、さつきとアンは新たな写真の楽しみ方に気付く

(C)あfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ

第1話では、漫画家・秋山春乃(CV:上田麗奈)と出会い、「新連載の4コマ漫画のモデルになってほしい」と依頼されるさつきとアン。それをきっかけに女子高生コンビの行動範囲が一気に拡大し、360°パノラマカメラやアクションカムを駆使して、さらなる写真の楽しみ方を見つけていくまでを描く。

桜子(CV:遠野ひかる)も加わり、シネフォト部として活動をスタート
桜子(CV:遠野ひかる)も加わり、シネフォト部として活動をスタート

(C)あfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ

続く第2話では、元映画研究部の敷島桜子(CV:遠野ひかる)と、春乃の高校時代の友人・駒田華子(CV:河瀬茉希)が登場する。
さつきとアンしか部員がいないために廃部寸前の写真部と、廃部が決定した映画研究部が合体し、"シネフォト研究部"が誕生。桜子の凧揚げテクによってハイクオリティな疑似ドローン撮影ができたシネフォト部と、バイクで走りながら風景や話しを撮影した動画、"モトブログ"をサイトに投稿している華子との再会から、漫画のヒントを得た春乃。新たな出会いが登場人物たちの世界を広げていく。

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第3話では、とある漫画のアニメ化の話を耳にした春乃が、その作品の聖地である山梨に住んでいるという地の利をいかし、ロケ地探訪を自身の漫画ネタにすることに。こうしてシネフォト部の3人は"地獄の弾丸聖地巡礼ツアー"に巻き込まれていく。
この"とある漫画"とは、原作者の代表作として知られる「ゆるキャン△」。春乃たちが朝霧高原ふもとキャンプ場へ向かう途中に、「ゆるキャン△」の主人公のひとり・志摩リンが運転するバイクとすれ違うなど、ところどころで「ゆるキャン△」キャラもゲスト出演しているので、探してみてほしい。

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これまでは山梨県の夜景スポットなどを中心に紹介してきた本作だが、第4話からは魅力的なグルメも登場。春乃から「写真を撮りながら食べ歩きをするイベントに参加してほしい」と依頼を受けたさつきたちが、メガ盛りの店を巡る満腹必須のイベントで四苦八苦する姿を描く。

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続く第5話は、春乃が締切明けのごほうびとして食べるのを楽しみにしていた生ハムを、事情を知らない祖母が料理に使ってしまい、さらにおいしい八ヶ岳ハムを買いに行くことに。道中では廃墟や夏のスキー場に寄り道したり、清里でカレーを食べたりしながら、さまざまなハム店を巡っていく。

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また、エピソード後半では、春乃の仕事ぶりを1カ月間収録した動画に不気味な人影が映っていたことから、超人気ホラー漫画家・クロクマ(CV:羊宮妃那)に助けを求めるという、背筋がひんやりする物語も描かれる。

美しい景色や食欲をそそられる料理の描写も魅力
美しい景色や食欲をそそられる料理の描写も魅力

(C)あfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ

そして、最新話の第6話前半では、春乃の漫画ネタとして、県内に点在する丸石道祖神を探すイベントに参加するさつきたちの姿を追う。後半では、ある専門店のチキンカレーをどうしても食べたいという春乃のドライブに華子とアンが同行する話しが展開する。

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本作のような日常系トラベルアニメの魅力は、なんといっても美しい映像とゆったりのんびりとしたテンポだろう。季節や天候に左右される現実とは異なり、その場所が最も輝く瞬間をさらに美しく描くことができるのは、まさにアニメーションならでは。そして、同じ風景に感動し、同じ名産品を味わったことで育まれていくキャラクター同士の絆も、観ている者を癒してくれる。

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また、「mono」で春乃たちが行っているように、漫画やアニメの舞台となった土地で作品に登場する場所を訪れ、自分も全く同じアングルでカメラに収めたり、登場したグルメを実際に食べたりする"聖地巡礼"を楽しめるのも、人気を博している理由のひとつに挙げられるだろう。

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スマートフォンだけでなく、360°カメラやアクションカムで切り取る映像の楽しさも教えてくれる「mono」。アニメを見たならば、さつきたちと同じように週末、どこか素敵な場所へ出かけて写真を撮りたくなるはず。

文=中村実香

放送情報

TVアニメ「mono」 #7
放送日時:2025年5月25日(日)0:00~※毎週(日)放送
チャンネル:TOKYO MXほか

放送日時:2025年5月27日(火)23:00~※毎週(火)放送
チャンネル:AT-X

※放送スケジュールは変更になる場合がございます