大和悠河、加藤和樹、Cocomiにインタビュー 声優を務めた『怪盗クイーンの優雅な休暇』の魅力を深ぼり「どのキャラクターにも感情移入ができて、愛おしいと思える」
2025.5.20(火)

5月23日(金)に映画『怪盗クイーンの優雅な休暇』が公開される。
狙った獲物は必ず盗む!性別・年齢・国籍不明、変装の達人にして怪盗の美学を貫く怪盗クイーン。ジョーカー、AIのRDとともに飛行船で世界中を自由に駆け巡るクイーンの次なる舞台は、カリブ海の豪華客船・ロイヤルサッチモ号。
サッチモ社の社長・サッチモ・ウィルソンから届いた挑戦状は、かつての因縁に端を発する巧妙な罠だった。しかし、そんなことはお見通し。クイーンは優雅にして波乱の"休暇"に臨む。
本作は、はやみねかおるの児童向け小説「怪盗クイーン」シリーズを原作とする劇場アニメのシリーズ第2作で、2003年刊行の「怪盗クイーンの優雅な休暇」を映像化。
HOMINISでは前作から引き続きクイーンの声を務める大和悠河とジョーカー役の加藤和樹、新キャラクター・イルマを演じたCocomiにインタビューを敢行。怪盗クイーンの魅力や収録時のエピソードなどたっぷり語ってもらった。
――前作も声優を務められた大和さん・加藤さん、今作が決まった時の心境をお願いします
大和「嬉しいですよ!それに尽きますが、またクイーンを演じられることがすごく嬉しいですし、ジョーカーやRD、イルマ役のCocomiちゃんと掛け合いができるのも楽しみでした。決まった時は、本当に楽しみで仕方なかったです」
加藤「今作の制作の発表は割と早かったですよね。『またやれたらいいね』と言っていたことが実現できて本当に嬉しかったです」
――Cocomiさんはシリーズ初参加ですが、「怪盗クイーン」シリーズにどのような印象をお持ちでしたか?ご参加が決まったときの心境もお聞かせください
Cocomi「最初に資料をいただいたときは、まず1番に『自分で大丈夫か!?』という不安と緊張が走りました。でもその後に、お話をいただいたからには頑張らなきゃ、という思いと、嬉しさがありました。私にとって声優という職業はアイドル的な存在なので、声優をさせていただけることは本当に光栄ですし、本当に嬉しいです」

――長きにわたり愛されてきた「怪盗クイーン」シリーズですが、劇場アニメに携わって気づいたその魅力を教えてください
大和「はやみねかおる先生はキャラクター一人ひとりに愛情を注いで描かれているので、"悪い人"がいないというか、みんなそれぞれの人生をちゃんと歩んでいる印象があります。どのキャラクターにも感情移入ができますし、愛おしいと思えるキャラクターがたくさん登場しています」
加藤「出番の少ないキャラクターにもインパクトがあって、そのキャラクターのその後が気になっちゃうところが魅力の1つかなとは思います」
大和「本当にそうですよね!キャラクターの裏側も見たくなっちゃうというか」
Cocomi「茶魔のインパクトはすごいです」
大和「あれは本当にずるい(笑)。それからドクターマジック。私、本当に彼の人生が気になってしょうがないんです。そういうキャラクターがたくさんいるんですよね。」

――お互いの第一印象は?
Cocomi「大和さんは"クイーンそのもの"というイメージです。前作の『怪盗クイーンはサーカスがお好き』も事前に拝見していて、アフレコの日に行ったら、『絶対、この方がクイーンだ』と一目でわかりました(笑)」
大和「その時、スーツを着ていたしね」
Cocomi「そうですね!本当にクイーンがそのまま飛び出してきたような方という印象でした。加藤さんについては、『加藤様...本物だ...!』とすごく興奮しました」
大和「Cocomiちゃんも、イルマそのものだなって。すごくピュアで、突き進んでいく感じがイルマのまんまという印象です。アフレコが進めば進むほど、一生懸命なところや芯がある部分がすごくイルマにぴったりだと感じました。今日も(衣装やヘアメイクまで)イルマだよね」
Cocomi「『イルマ姫でお願いします』ってメイクさんに写真見せたらリボンも用意していただきました」

大和「加藤さんは、隣でこの声を聴くと、精神安定剤のような、いらっしゃるだけで、安心させてくれる声ですよね」
加藤「嬉しいです。Cocomiさんと同じ感想になりますが、大和さんの第一声を聞いた瞬間から『クイーンだ!』みたいな。それくらい耳と体に入ってくる声なのですごいなと思います。体当たりで、体全身を使って声を出される姿が素晴らしいですし、大和さんから溢れているものがやっぱりクイーンなんですよね。クイーン役は大和さん以外あり得ないというくらい。
Cocomiさんは、可憐なお嬢様という印象でした。でも意外と地声がかっこいい、イケメン系の声なんです。だから、イルマを演じている時とのギャップがありますし、声に幅がありますよね。そのおてんばでピュアな感じがすごくイルマにぴったりだなと思っていました」
Cocomi「ありがとうございます。照れます(笑)」

――アフレコ現場はどのような雰囲気でしたか?現場でのエピソードがあればおしえてください
大和「今作は、ジョーカーとイルマのシーンが多いので、シーンが進んでいくにつれ2人の心の触れ合いが深くなって、息がぴったり合っていきました。その様子を私はクイーンの感覚で『いいな~、羨ましい~』と思いながら見ていましたね(笑)」
加藤「やはり、やればやるほど呼吸もあっていった感覚はありましたし、収録している姿をジョーカーとして見ているのか、加藤和樹として見ているのか、わからなくなる瞬間があって。ジョーカーという役と一体になれた収録だったと思います。イルマ役が本当にCocomiさんで良かったです」


――クイーンの「何者にも縛られない」というあり方と、大和さんご自身の信条に重なる部分はありますか?
大和「クイーンの"縛られないで生きる"というところは、私にも共通している部分があります。年齢や性別、環境などに対して"こうでなければいけない"という世間の考えも多いと思うのですが、宝塚にいたことも影響してか、そういった世間の考えと関係なく、やりたいことをしているところは似ていると思います」
加藤「素敵です!」
大和「クイーンのように性別のない役が存在していることに、感謝しています。宝塚時代のショーでも、性別を飛び越えた役が多く、自分で組み立てたり、髪型やメイクも自分で工夫したりすることが多かったんです。そういった設定のほうがすごく楽しめますし、自分で色々想像ができるので、クイーンのような謎に包まれた役を演じる方が燃えてきますし、楽しいです」

――加藤さんは、ジョーカー役を通して新しい感覚や気づきはありましたか?
加藤「ジョーカーは頑なにクイーンに対して、"友達ではありません、仕事上のパートナーです"という立ち位置なのですが、『親しき中にも礼儀あり』のように、一線を引いていないと保てない関係性だと思います。子ども の頃から自分を知ってくれているクイーンに対しての感謝はありつつも、甘えてしまっているところはダメだと思うので、そういったところで、自分にも、後輩が多くなってきて、時代も変わってきているので、接し方にも気を付けたいですし、どの相手にもちゃんと尊敬を持って接しなければいけないということは改めて、気づかされたと思います」
――クイーンとのテンポの良い掛け合いが魅力だと感じましたが、意識されたことはありますか?
加藤「前回もあったからなのか、特には意識することはなく安心感しかなかったです」
大和「うん、安心でしたね。前作では、RD役の(内田)雄馬くんと加藤さんの3人でアフレコをしたのですが、2人が一緒にいると本当に心強くって。今回はキャスト全員でのアフレコだったので、少しドキドキしていたのですが、お2人もいらっしゃいましたし、加藤さんが隣にいると安心できたので、自然な掛け合いができたのかなと思います」

――Cocomiさんは、イルマのことを「フレッシュなお姫様」と表現されていましたが、Cocomiさんご自身が共感する点はありますか?
Cocomi「先ほど加藤さんがおっしゃっていたとおり、憧れに対する熱量や好奇心と、憧れるだけではなくて、実際に行動に移すところは共通しているかなと感じます」
――演じるときに意識されていることや役作りのポイントはありますか
Cocomi「自分が普段言わないような言葉や、女の子らしい言葉は友達や妹に聞いて、色々模索していました」
――音楽と演技という異なる表現ジャンルの中で、今回の経験がどのように影響しそうですか?
Cocomi「同じセリフを異なる方法で表現する、というところです。音楽でも同じメロディが繰り返し出てくることが多いのですが、そういう時に1回目と同じような演奏をするのではなくて、どのフレーズも違う表現をした方が良いと思っています。演技と音楽の表現ではその部分では大きな共通点があって、私にとっても新しい発見でした」
――この作品を観る方にメッセージをお願いします
大和「私も『怪盗クイーン』のいちファンとして、2作品目となる『優雅な休暇』が見られるということをとても嬉しく思っています。きっと皆さんにも楽しんでいただけると思いますし、はやみね先生の愛に溢れた物語を何度でも繰り返し楽しんでもらえたら嬉しいです」
加藤「前作から引きつづき、見やすくて、痛快、爽快な内容になっています。クイーンはかっこいいし可愛くて、僕はクイーンのそのギャップが大好きなんです。鋭い眼光から可愛い寝巻き(笑)、注目ポイントはスリッパまでちゃんと可愛い。結構細かいところまで表現されています。
この作品は、いろんなところにこだわって作られているので、細かい部分にも目を向けて、2回、3回と楽しみ方を変えて見ることができる作品だと思います。バカンスに来た気持ちで、この世界に一緒に入って見ていただけると嬉しいです」
Cocomi「原作のあるアニメだと、読者の皆様が想像していた声やキャラクターが出来上がっていると思うんです。私も読んでいる漫画がアニメ化されるとなると、声が聞きたくてすごくワクワクするところがあって本当によくファンの皆さんの気持ちがわかります。少しでも皆さんが想像していたイルマ像に寄り添えていたら嬉しいなと思います」

文=HOMINIS編集部
映画情報
アニメ映画『怪盗クイーンの優雅な休暇』
2025年5月23日(金) 全国公開
Staff
原作/はやみねかおる・K2商会
監督/池田重隆 脚本/國澤真理子
配給/ポニーキャニオン
声/大和悠河、加藤和樹、内田雄馬、Cocomi
(C)はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
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