「善意の競争」の豹変ぶりも話題のイ・ヘリ、チャン・ギヨンとの「ロコ」で見せたチャーミングなヒロイン力
2025.5.20(火)

韓国上位1%の名門女子校を舞台にした衝撃の学園ミステリー「善意の競争」(2025年)でミステリアスなキャラクターを演じ、その豹変ぶりが注目を集めたイ・ヘリ。6月には31歳の誕生日を迎える彼女だが、制服姿も違和感なく、誰もが憧れる"天才少女・ジェイ"を演じ切った。
一方、同じく韓国の人気Webtoonが原作で、ヘリのチャーミングな魅力に溢れた"ロコ(ロマンティックコメディ)"といえば「九尾の狐とキケンな同居」(2021年)。恋愛経験ゼロのピュアな女子大生イ・ダムはある意味、ジェイとは真逆ともいえるキャラクターだ。

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殺伐とした厳しい"競争社会"を背景に、生き方も性格も正反対の2人の少女が執着し合う危険な関係性を映し出す「善意の競争」(5月20日(火)よりKNTVにて放送)は、ヘリ演じるジェイの誘うような視線と危うい色気が強烈で、含みのある流し目にゾクッとさせられる。
一方、「九尾の狐とキケンな同居」(6月5日(木)よりKNTVにて放送)で演じた快活な女子大生・ダムは、言いたいことをはっきりと口にするイマドキの女の子。開けっ広げで裏表のないヒロイン像が好感を抱かせる。

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韓国で度々映像化されてきた伝説の霊獣"九尾狐"(外見は、チャン・ギヨン扮する絶世の美男子シン・ウヨ)が、900年以上かけて集め続けてきた"精気の玉"をふとした拍子に飲み込んでしまったダム。その玉を取り出すために、やむなく2人は一つ屋根の下で暮らすことになるのだが、その共同生活で見せるダムは実に表情豊か。
第1話から、目の前でウヨが巨大な九尾狐に変身するのを目の当たりにして目を見開き「ギャ~~~!」と絶叫、その後白目をむいてぶっ倒れるという体当たり演技を見せている。

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その後も、ウヨに向ける無邪気な笑顔はもちろん、自分の丹田に沈んだ"精気の玉"を「1年以内に取り出さないと死ぬ」と聞かされ、あまりの不安からひとり涙を流す場面や、目を吊り上げてウヨに禁煙を迫るシーンなど、全身でいきいきと"喜怒哀楽"を表現している。
ウヨから「姪っ子みたいな存在」と言われれば、「たまにはお小遣いをくださいね、叔父さん!私は"姪"みたいですから」とプリプリと腹を立てる様子もとてもチャーミング。天真爛漫なダムの"陽キャ"ぶりはいっそ清々しく、どこか"影"を感じさせる「善意の競争」のジェイとのギャップが際立つ。

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999歳の九尾狐(=ウヨ)を演じたチャン・ギヨンとのファンタジックな"年の差ロマンス"も絶妙だ。愛情を知らずにいたウヨが、明るく無邪気なダムとの暮らしの中で、人間的な感情に触れ、彼女を慈しむようになっていくプロセスも説得力に溢れている。
「何としてもダムさんを守る」と誓うウヨが、ダムと小指を絡ませ親指を合わせる"韓国式の指切り"など、2人の心の距離の近さを物語る、何気ない愛情表現もふんだんに盛り込まれ、ダムの頭を優しく包み込みながらキスするシーンにもキュンキュンさせられる。

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そして、ヘリの天真爛漫なヒロイン力が発揮されている作品としておススメしたいのが、「照明店の客人たち」(2024年)で話題を集めたオム・テグと共演した映画「私のボクサー」(6月5日(木)にKNTVにて放送)。
ヘリが演じているのは、ボクサーの夢を絶たれた青年・ビョング(オム・テグ)がいるジムに、ダイエット目的で入会してくる伝統民族芸能"パンソリ"の太鼓奏者のミンジ。"パンチドランカー"に陥ったビョングの新たな挑戦を後押しする役どころで、傍にいるだけで元気がもらえる"天然ビタミン"みたいなヒロインだ。内気で人見知りだったビョングが、ミンジに心を開いていく過程が微笑ましく、2人の優しい関係性にも癒される"ロコ"となっている。

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「善意の競争」でのミステリアスなキャラクターから、「九尾の狐とキケンな同居」や「私のボクサー」で見せる天真爛漫な"陽キャ"まで、抜群のヒロイン力で演じ切るヘリ。その振り幅の大きい演技をじっくり味わいたい。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
善意の競争
放送日時:2025年5月20日(火)20:00~
※毎週(火)20:00~(4話連続放送)
私のボクサー
放送日時:2025年6月5日(木)20:00~
九尾の狐とキケンな同居
放送日時:2025年6月5日(木)15:35~
※毎週(月)~(金)15:35~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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