「イカゲーム」とギャップのある若きイ・ジョンジェの熱演！濃厚なラブシーンが満載な初期主演作「情事 an affair」

2025.5.14(水)

ドラマシリーズ「イカゲーム」で残酷なデスゲームに立ち向かう主人公を演じ、アジア人として初のエミー賞主演男優賞を獲得したイ・ジョンジェ。「スター・ウォーズ」のオリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ：アコライト」では主役であるジェダイマスター役に抜擢されるなど、今や世界が注目するスターとなった。

6月には「イカゲーム」の"ファイナル"となるシーズン3の配信が控えるなど、気になるクライマックスと共に鬼気迫る演技を見せ続けたイ・ジョンジェの俳優力に話題が集中することだろう。

そんなイ・ジョンジェの魅力をたっぷりと堪能できる作品群が、特集「KシネマGUIDE：イカした男、イ・ジョンジェ」として、5月26日(月)からザ・シネマにて放送される。

そもそも1972年生まれのイ・ジョンジェは、1993年にドラマ「恐竜先生」で本格的に俳優デビュー。1994年の映画「若い男」で高い評価を受け、ボディーガードを演じた1995年のドラマ「砂時計」で若手スターとしての人気を確立した。以降、実力派俳優として情熱的な恋愛ドラマや深い感動を与える人間ドラマ、激しいアクションなど、幅広い作品で唯一無二の存在感を発揮している。

今回の特集で放送されるのは、キャリア初期の代表作「情事 an affair」(1998年)、2枚目スターとしてラブストーリーへの出演が続いていた頃に臨んだラブファンタジー「オーバー・ザ・レインボー」(2002年)。また、警察と犯罪組織の壮絶な攻防を描く物語で潜入捜査官を演じた「新しき世界」(2013年)、"悲劇の王"を支える正義漢を熱演した歴史アクション「代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン」(2017年)も。

さらに、ファン・ジョンミンと共演を果たして殺し屋同士の対決を刻んだ「ただ悪より救いたまえ」(2020年)、初監督＆主演を務めて熾烈なスパイ合戦の行方に迫る「ハント」(2022年)まで、イ・ジョンジェの名優としての歩みを目撃できる6作品となっている。

キャリア初期のロマンス作品として特に注目なのが「情事 an affair」だ。平凡で慎ましい主婦ソヒョン(イ・ミスク)が、米国で働いている妹ジヒョンの婚約者ウイン(イ・ジョンジェ)と出会い、同じ時を過ごすうちに2人が惹かれあっていく姿を描くラブストーリー。真実の愛に揺れ動く人妻の葛藤を繊細かつ官能的に描き出す。

当時20代のイ・ジョンジェは、穏やかな佇まいがありつつ、どこかさみしげでワイルドな香りもするウインの吸引力を表現。ソヒョンの前で次第に屈託のない笑顔を見せるようになるウインだが、その視線やリラックスした顔つきからも彼女の大人の魅力に心が動いていることが伝わるなど、イ・ジョンジェが恋に落ちていく様子を鮮やかに演じている。ソヒョンにまっすぐに情熱をぶつけるウインに大いにドキドキとさせられ、彼から目が離せなくなるはずだ。

また、雨の日の突然のキスやバックハグ、一線を越える場面などタイトル通り濃厚なラブシーンもあり、イ・ジョンジェの放つ精悍なフェロモンも見どころ。ジャージ姿で奮闘する「イカゲーム」とのギャップを味わう作品としてもオススメしたい。

文＝成田おり枝

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