花澤香菜、アニメ「にんころ」主題歌の新曲は"遊び心"が魅力「あややを意識して...」
2025.5.14(水)

声優・花澤香菜の最新シングル「やれんの?エンドレス」が、5月14日(水)にリリースされる。
花澤が主役・古賀このは役を務めるTVアニメ「忍者と殺し屋のふたりぐらし」(にんころ)のオープニングテーマである本作は、思わず踊りたくなるダンスチューンで、花澤の美しい歌声と元気を与えてくれる歌詞が魅力的な一曲である。
今回は、一度聴いたらリピート確定の「やれんの?エンドレス」についてはもちろんのこと、「アーティスト・花澤香菜」の魅力を探るべく、インタビューを行った。

――何度も聴きたくなる今回の新曲ですが、この楽曲が届いたときの率直な感想からお聞かせください
「お二方(作詞のケンモチヒデフミ、作曲・編曲のTAKU INOUE)にリファレンスとしてお渡しする前に、『こういう感じの曲調がいいよね』とイメージとして出したのが、(スタッフ含め)みんな濃い味だったんです。これをどう解釈して作ってくださるのか、楽しみにしていたんですけど、ぴったりの曲がきて、すごく嬉しかったです。
お二方の得意分野でもあるんですけど、私の曲のなかではすごく新鮮というか、ヘンテコさは一番なのかなって(笑)。ただヘンテコだけじゃなくて、ちゃんとスタイリッシュでおしゃれな曲になっているので、それがすごくいいなって思いましたね」
――花澤さんにとっても新しいジャンルだったんですね
「そうですね。『にんころ』って草隠さとこ(CV:三川華月)と古賀このは(CV:花澤香菜)のヘンテコな2人暮らしを描いてる作品じゃないですか。その主題歌なので、作品にも寄せたいし、あとシャフト(アニメーション制作会社)というところで、インパクトも欲しい。曲調も次々変わっていく感じが面白いなと思ったし、私にとっては挑戦の曲だなって」
――「やれんの?エンドレス」の世界観をどう解釈して歌われているのでしょうか?
「原作・アニメを知ってる方は『物語に沿ってるな』と思うかもしれないんですけど、私としては『日々、淡々とこなさなきゃいけない物事を、完璧にスタイリッシュにやるわよ!』という、仕事人みたいなイメージがあって。たとえば、洗濯物を畳んでいるときに寄り添ってくれるような..."日々やらなきゃいけないこと"に寄り添ってくれるような曲になるんじゃないかな、と思いながら歌っています」

――先日公開されたMVも楽曲の世界観にぴったりでワクワクしました。撮影はいかがでしたか?
「MVは、忍者と殺し屋の私がアーティストの私を狙ってる内容なんですけど、衣装がめっちゃ可愛いなと思いました。
普通、忍者の格好って目元しか開いていない"モブ忍者風"になると思うんですけど、くノ一な感じにプラスしてキラキラもしてる。『全然忍んでないじゃん!』みたいな衣装でしたし(笑)、殺し屋の服も肩が見える大人のワンピースで、上着もファーのついた殺し屋感ある衣装で...。『揃えるの大変だっただろうな』という素敵な衣装を着させていただけて嬉しかったです。
あと、忍者では手裏剣を投げるシーンがあるんですけど、以前、忍者カフェに行ったときに修行をして、手裏剣の投げ方を教わったんですよ。以前までの私の浅い知識だったら、手のひらをこすり合わせて、横にシュシュシュと投げていたと思うんですけど、ちゃんと修行したので、左手を標的に合わせて、それに沿って右手で投げました。いきなり知識が役立って嬉しかったです!」
――プロの投げ方ですね(笑)
「殺し屋は、銃の扱い方が分からなかったんですけど、スタイリストさんが詳しかったので、カッコよく見える構え方を教えてもらいました。アーティストの方は、楽しげに踊る"普段の私"という感じなんですが、MVで言うと『見せもんじゃねえぞ』のところがあって...」
――殺し屋がスコープで狙っているが、アーティストの花澤さんはそのスコープに向かって「見せもんじゃねえぞ」と指さすシーンですね(笑)
「あのシーン、なんかいっぱい喋ってましたよね(笑)?私もどこが使われるのか分かっていなかったんですけど、いざ見たら『めっちゃ喋ってる!』って」
――(笑)。カラオケで楽しむ方も多いかと思います。特に歌うときのポイント、もしくは歌うときに意識してほしいポイントは?
「『見せもんじゃねぇぞ』のところはみんなで声を合わせて歌ってほしいですね(笑)。あと、この歌は、とにかく息継ぎが難しいんですよ。早口で言葉を詰め込んでいくところもあるので、息をいっぱい吸うことと、マリオのスター状態じゃないですけど、"無敵感"を意識してもらえるといいなと思います」
――好きな歌詞のフレーズはございますか?
「『はじめはいいが行き当たりばったり すでに尽きてる集中力〜』以降のたたみかけは、この曲のなかで一番混沌としているというか(笑)、メロディーもそうだし、ちょっとダジャレみたいな歌詞もあって。
私的には、あやや(松浦亜弥)の『Yeah!めっちゃホリディ』の『すんげぇ すんげぇ...』のところをなんとなく意識して歌っていました(笑)。この曲は、そうした遊び心が魅力的なので、そういう意味で言うと、ここのフレーズが一番楽しいですね」

――昨年はアジアツアーも実施されました。海外のファンの姿を目にしていかがでしたか?
「すっごく嬉しかったですね。特にマレーシアはイベントでも行ったことはなかったので、『本当にお客さん来るの?』と心配でした(笑)。実際にいろんな方がいろんな風に楽しんでくれてるのを見て、すごく力になりましたし、歌いながら『ここまで私の声が届いていたんだ』と感動しました」
――実際にMCをされていかがでしたか?
「『何のキャラが好き?』って聞いたら、リアルタイムで見てくれているな、と感じる答えが返ってきたり、昔のキャラも忘れないでいてくれている答えもあったり、すごく嬉しかったですね。
マレーシアでは英語でMCをすることになったんですけど、英語でMCってやったことがなかったので、すごく緊張しました。英語ができるスタッフさんに吹き込んでいただいて、それを聴きながら練習したんですけど、表現はいわゆる英語のノリなんです。だから、MC中『私には、このライブで心配だったことが3つある!』って...『プレゼンか!』みたいな(笑)。そうやって、英語ならではの表現で喋ることになって面白かったです(笑)。
MC中『誰も来なかったらどうしようと思ってた』みたいなことを言っても、マレーシアの方々は『OH〜!来てるよ!』とちゃんと乗っかってくれるんです。リアクションがオーバーなので、すごく伝わってきました(笑)」
――「歌を歌うこと」について、どんな想いがあるのか。花澤さんのいまのお気持ちを教えてください
「ツアーを回って、改めて『みんなと曲でつながれてる』と思ったんです。みんなの日常に私の曲があって、同じ空間で共有してくれて...『この時間ってすごく尊いな』と思いました。アニメをアフレコしているときは、監督の作りたいものに一直線に向かっていくんですけど、ライブは自分を見にきてくれているし、私のやりたいことを実現する場所なので、お仕事というよりも、私生活もひっくるめて、全部の自分を見てもらってるような感覚があります。
なので、『ライブがあるから自分を律していられるところもあるのかな』と思うことがありますね。別にいいところを見せたいわけではないんですけど、みんなに楽しんでもらいたいし、『応援してくれてるみんなのことを裏切りたくないな』という気持ちがあるので、私にとっては"欠かせないもの"になっています」
取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI
リリース情報
「やれんの?エンドレス」
発売日:5月14日(水)
きゃにめ限定盤(CD+BD+アクリルスタンド):SCCG-00170 / 4,950円(税込)
初回限定盤(CD+BD):CCG-02437 / 2,200円(税込)
通常版:PCCG-02438 / 1,500円(税込)
※全形態共通
1.やれんの?エンドレス
作詞:ケンモチヒデフミ 作曲・編曲:TAKU INOUE
2.クレマティスをあなたに
作詞:宮川 弾 作曲・編曲:北川勝利
3.やれんの?エンドレス(TV Size Ver.)
4.やれんの?エンドレス(Instrumental)
5.クレマティスをあなたに(Instrumental)
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