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Sakurashimeji・田中雅功と高田彪我が新曲に込めた思いを語る「劣等感の中にある希望を描ければ...」

2025.5.7(水)

Sakurashimejiの高田彪我、田中雅功
Sakurashimejiの高田彪我、田中雅功

Sakurashimejiが2025年4月18日に「春が鳴った」をリリースした。

Sakurashimejiは、スターダストプロモーションに所属する田中雅功、高田彪我(※「高」は正しくは「はしご高」)からなる日本のギターデュオで、昨年結成10周年を迎えた。

HOMINISではSakurashimejiにインタビュー敢行。「春が鳴った」に込めた思いや昨年迎えた10周年について、憧れのアーティストについても語ってもらった。

――疾走感あるロックチューンではありつつも、その歌詞は「偽物同士」「気づかなければよかった」と、聴き手の経験にも思い当たるような、共感を呼ぶ歌詞でもあるように感じます。作詞を担当された高田さんご自身の経験踏まえて作詞されたのでしょうか

高田彪我(以下、高田)「今僕は24の代で、子供の頃は『24歳くらいでハリウッドスターぐらいすごい人間になる』なんて大それた夢を語ったりしていたのですが、現実はそうではなくて。だけどそんな純粋な願いに背中を押されながら歩んできた道が確かにあるからこそ、過去の自分を肯定していたいと思いこの曲をかきました。現実に対する劣等感のように捉えてしまいそうになるけれど、その中にある希望を描ければなと思いながら歌詞をかきました」

――歌唱について、また演奏について意識されたことはありましたか?

田中雅功(以下、田中)「この曲は、聴き進めて行くうちにどんどんと感情や情景が流れ、過ぎていく構成になっています。その感情や情景の流れを歌えるよう心がけています」

高田「歌い分けをレコーディングギリギリまで悩んで決めたのですが、この曲の現在と過去の部分をガクと僕で歌い分けるとこで表現しました」

――昨年で10周年を迎えたお二人。「なにも変わらない」「だけどそれでいいと思えていたんだ」という歌詞もあるように、10年経っても「変わらない」と感じることはありますか?また、10年前には想像していなかったけれど、今「よかった」と感じていることはありますか

田中「『変わらない』ところは、好きなことには夢中でいられるところですかね。
色んなことに興味を持つところ、好きになったらとことんやりたいところは昔からの癖です。良かったことは、10年も2人でやれていることです。10年やれるなんて奇跡ですから」

高田「10年経っても変わらないものは、田中さんの目の輝きですかね。
まったく変わらない。変わらず輝き続けてます。僕はどんどん霞んでます。そう思います」

Sakurashimejiの2人(左から田中雅功、高田彪我)
Sakurashimejiの2人(左から田中雅功、高田彪我)

――今現在、憧れや興味を抱いているアーティストや、ミュージシャンの方はいますか?また、その憧れや興味がご自身の音楽活動にどのように還元されていますか

高田「ずっと憧れているのはBUMP OF CHICKENさんとASIAN KUNG-FU GENERATIONさんです。聴く人の人生によって曲の世界観が全く変わってくるような楽曲が多く、聴いているとこれまでの自分の人生に色がついていく感覚になれる曲を生み出している所に憧れています。自分でもその部分を大事にして曲作りをするよう心がけています」

田中「僕のルーツでいえば、[邦ロック]というざっくりしたところにあります。
クリープハイプやKANA-BOON、the peggies、backnumber、RADWIMPS...雑多に色々聴いていたと思います。最近でいうと、The 1975やFranz Ferdinand等が好きです。ジャンルに縛られることなく自由な発想で作られる音楽が好きです。僕の中にあるルーツと、そういう挑戦的でユニークな部分を加えられたら良いなと最近は奮闘しています」

――春は、入学、入社、異動などで新しい環境にまだ慣れずに、不安の中で過ごしている方も多いかと思います。お二人は、新しいことに挑戦するときにどのように不安を減らしていますか?もしくは、不安に感じないコツなどがあったら教えてください

高田「不安に感じないコツ、僕は逆に不安を通り越して『もうどうにでもなれ精神』でいますね...。その方が楽観的になれるし、なによりも気が楽ですので!」

田中「僕は不安なことにはとことん不安がるようにしています。
不安を不安だと認めると、できることは全部やろうという気になるからです。
できること全部やったら、こんだけやったんだから後はどうとでもなれ!と、半ば自暴自棄みたいになるので幾分か気持ちが楽になります」

――Sakurashimejiを初めて知る方に、「まずはこれを聴いて!もしくは見て!」というコンテンツがあれば教えてください

高田「とりあえずライブ。もうとにかくライブに来てください。それかライブ映像を見てください。...いややっぱり生のライブ!それが全てです!」

田中「ライブに来て!と言いたいところですが、初めて知ってくれた方にはかなりのハードルですよね(笑)
なので、まずはとにかく曲を聴いて欲しいです。好きな曲が何曲かあったら、その曲をぜひ生で聴きに来てください」

文=HOMINIS編集部

リリース情報

Digital Single「春が鳴った」
2025年4月18日リリース