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反町隆史が演じる厳しくもピュアな社長が魅力的!綾野剛主演の温かで爽やかなドラマ「オールドルーキー」

2025.4.30(水)

スポーツ業界を舞台に、感動を呼ぶエピソードが数多く織り込まれたドラマ「オールドルーキー」(2022年放送)。かつて日本代表まで上り詰めた主人公の元サッカー選手・新町亮太郎(綾野剛)が、アスリートたちを支えるスポーツマネジメント会社「ビクトリー」のスタッフとなって、さまざまなスポーツ選手を支えると同時に自らのセカンドキャリアを築いていく物語だ。

アスリートに寄り添う新町の姿勢に共感するビクトリーの社員や、新町の妻・果奈子(榮倉奈々)、愛らしい2人の娘といった登場人物たちが紡ぎ出す、熱があって、ほっこりもできる爽やかなドラマで、毎回じんわりと涙腺が緩む良作だった。

そんな本作の世界を構築する重要な人物として登場するのが、ビクトリーの社長・高柳雅史だ。演じたのは反町隆史で、放送当時はそのダンディな姿と、高柳が持つ意外な一面が話題となっていた。ここでは反町が演じた高柳という人物と、その演技について見ていきたい。

■利益優先で合理的、会社経営の厳しさをしっかり演技で伝える反町隆史

「オールドルーキー」で、合理的で仕事に厳しい社長を演じた反町隆史
「オールドルーキー」で、合理的で仕事に厳しい社長を演じた反町隆史

(C)TBSスパークル/TBS

物語は、新町が所属していたJ3のチームが突然解散してしまうところから始まる。新町は移籍先を探すため、代わりに交渉してくれる代理人をネットで検索。引っかかったのがスポーツマネジメント会社のビクトリーだった。

新町がビクトリーを訪れた時に現れたのが、高柳だ。高身長に広い胸板、スーツ姿も板についていて、実に爽やかな印象を与える。新町と接する時も丁寧かつ鷹揚、まさに安定して成長している企業の社長という印象だ。

しかし、選手としての旬を過ぎた新町を受け入れるチームはなかった。新町が再び会社を訪れた時、高柳の態度は変わり、引退を勧める。その時の厳しい表情は、現実を見据え利益を追求するビジネスマンの顔だ。

行き場を失った新町が、なんとかサッカーに関わっていたいと土下座しても、冷たく突き放す。交通整理のバイトをしていた新町に自らの想いを熱く語るシーンもあり、その際に高柳は、新町をビクトリーに誘う。しかしそれも他に目的があってのことで、当初の高柳は利益優先、合理的なビジネスマンとして描かれ、それがシーンの随所で伝わってくる。

■ピュアでかわいい!ネットでも話題になった反町演じる高柳の意外な一面

高柳の誘いで新町は契約社員としてビクトリーに入社することになるが、元サッカー選手なだけに、利益よりもアスリートの想いを優先させる。そんな新町に高柳は渋い顔をしたり、厳しく当たることも多い。しかし唯一、満面の笑みとなるシチュエーションがある。

実は高柳は、新町の妻の果奈子、かつての人気女子アナ・糸山果奈子の大ファンだった。第4話でそれを知った時の高柳の変わりっぷりは必見だ。最初はそのことを黙っていた新町にものすごい勢いで迫り、次には切なさと愛おしさが混じった絶妙の表情で「家に帰ったら、糸山果奈子ちゃんがいるの?」と問いかける。さらには、果奈子との電話の後にこの上ない至福の表情になったりと、実にピュアでかわいいのだ。

社長として厳しい部分を持ちつつも、新町を始め、ビクトリーで奮闘する社員たちを励ましたり、果奈子へのファンとしての想いをあらわにしたりと、高柳は物語の中でさまざまな表情を見せる。反町が演じる高柳は、熱くてほっこりもできる本作のストーリーにしっくりと馴染んでいるし、温かなこのドラマになくてはならない存在となっている。

本作は、反町はもちろん、新町を演じる綾野の演技も素晴らしく、横浜流星をはじめとするゲストも豪華で、実に見ごたえのあるドラマに仕上がっている。熱く、前向きになりたい時に、ぜひ観てほしいオススメの作品だ。

文=堀慎二郎

放送情報【スカパー!】

オールドルーキー
放送日時:2025年5月28日(水)18:00~[#1~#5]、5月29日(木)18:00~[#6~#10]
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます