坂口健太郎が新生児医の葛藤や成長を繊細に表現!綾野剛主演ドラマ「コウノドリ」シリーズ
2025.4.30(水)

10月に公開予定の主演映画「盤上の向日葵」で渡辺謙と共演し、異色の天才棋士を演じる坂口健太郎。近年では韓国でも人気を博しており、2018年には韓国ドラマの日本版リメイク「シグナル 長期未解決事件捜査班」で連ドラ初主演を務め、本作の主題歌に抜てきされたBTSとの交流も話題になった。さらに2024年には韓国発のラブストーリー「愛のあとにくるもの」でイ・セヨンとW主演を務め、日本のみならず海外でも活躍の場を広げている。
そんな坂口が今から10年前に連続ドラマに初のレギュラー出演を果たしたのが、産科医療の現場をリアルに描いた「コウノドリ」だ。主演の綾野剛を始め、星野源、大森南朋、吉田羊、江口のりこ、松岡茉優、清野菜名など、今振り返って見ると、改めてキャストの豪華さに驚かされる。
本作で坂口が演じているのは、新生児科の研修医・白川領。2017年には続編も放送され、初々しくて少し生意気だった白川研修医に続編では後輩ができ、医者として経験を積んでいく過程も描かれている。赤ん坊が誕生して母親と対面する尊い瞬間を描き、悲喜こもごものドラマが視聴者の涙を誘った本作で、坂口が演じた役に注目したい。
■先輩たちの愛で成長する白川、松岡演じる下屋加江との同期コンビも人気!

「コウノドリ(2015)」 原作:鈴ノ木ユウ/講談社
坂口が演じる白川は、低体重児や先天性の病気を持って生まれてきた新生児を診るNICU(新生児集中治療室)の新生児科医。新生児科部長兼周産期センター長・今橋(大森)や、愛に溢れた産婦人科医・鴻鳥サクラ(綾野)、鴻鳥の同期で、滅多に笑わない"ツンデレ"の産婦人科医・四宮春樹(星野)ら、優秀な同僚たちに囲まれて働いている。
白川はナイーブそうに見えて、同期の新米産婦人科医・下屋(松岡)を時折いじることもあり、下屋からパンチを繰り出されることもしばしば。また、お調子者な一面もあるため、余計なことを言って、助産師の小松留美子(吉田)からは足を蹴られることもある。さまざまな顔を持つ白川を、坂口がナチュラルな演技で表現した。
そんな白川が、お腹の赤ちゃんについて悩む夫婦についてのカンファレンスで放った意見について、強烈なダメ出しを食らうのが第8話。四宮からは無表情のまま足を踏まれ、柔和な佇まいの鴻鳥からも「新生児科医なのに、そんなこともわからないのか」と厳しい言葉を投げかけられる。このことがきっかけで白川は自身を見つめ直すことになるのだが、同期の下屋を始め、先輩たちからも、愛ゆえに怒られるまだまだひよっこの研修医を、坂口が表情豊かに演じた。
■専門医になった白川の成長と葛藤を坂口が体現
レギュラー陣に新たなキャストも加わった2017年の続編のテーマは「生まれること、そして生きること」。当初より、生命の誕生の奇跡をリアルなエピソードと共に描いてきた本作の続編では、白川も研修医から専門医になり、親たちや新生児とより深く関わるように。それゆえに、窮地に立たされて自信を喪失することもあるが、シーズン1で「俺はポテンシャルが高いから」と下屋に言っていたポジティブ精神は変わらず、医者としてできることを考え、向き合っていく。そんな白川の患者への想いや葛藤を、坂口が繊細に表現。冷静で理知的に仕事に向き合う白川を感情を抑えて演じながらも、彼の内側にある心の揺れを視線やセリフ回しといった細部の演じ分けでしっかりと伝えている。
共演者たちから受けた刺激も含め、白川は坂口のその後の演技に影響を及ぼした役の1つであることは間違いない。今や多数の映画やドラマで主演を務め、確かな実力と人気で存在感を放つ俳優となった坂口。そんな彼が初の連ドラレギュラー出演で見せた演技にも注目しながら見てほしい作品だ。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
コウノドリ(2015)
放送日時:2025年5月14日(水)10:20~ 毎週(月)~(金)2話ずつ放送
※5月14日(水)、21日(水)は1話放送
コウノドリ(2017)
放送日時:2025年5月22日(木)10:20~ 毎週(月)~(金)2話ずつ放送
※5月22日(木)、29日(木)、30日(金)は1話放送
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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