松井愛莉、長野凌大、長妻怜央が共演した、それぞれの秘密が交差するサイコラブサスペンス「シークレット同盟」

2025.4.27(日)

現在放送中の話題作「子宮恋愛」の主人公など、さまざまな映画やドラマでメインキャストを演じる松井愛莉と、ボーカルダンスグループ・原因は自分にある。のメンバーで俳優活動も積極的に行っている長野凌大、そして舞台や映画で圧倒的な存在感を放つ7ORDERの長妻怜央。演技力とビジュアルを兼ね備えた若手キャストが共演を果たしたドラマが、2024年に放送された「シークレット同盟」だ。

「シークレット同盟」松井愛莉さん、長野凌大さん、長妻怜央さんのインタビューはこちらから

ずば抜けたビジュアルで女子大の王子様的存在として注目を浴びるジェンダーレス女子・詩杏(松井)。過去のトラウマによる極度の男性恐怖症と母親・詩乃からの過干渉という2つの悩みを抱えている彼女に、大学の後輩・律子(長野)が急接近してくる。詩杏が困っている時に必ず姿を現す律子だが、その正体は詩杏に好意を寄せるストーカーだった。そんな中、親友・日和(森田想)が見つけてくれたカフェでバイトを始めた詩杏は、ミステリアスなイケメン料理長・蓮見(長妻)に出会う。男性にもかかわらず、蓮見が近くにいてもパニックが起きないことに気づいた詩杏は、男性恐怖症を克服するために協力してほしいと蓮見に頼む。一方の蓮見は、律子と自分との仲を取り持つことを条件に詩杏の提案を受け入れ、2人は"秘密の同盟"を結ぶことになる...。

■ボーイッシュな美女を演じた松井愛莉、女装した美少女になりきった長野凌大

韓国発のコミックを実写化した本作は、秘密を抱えた訳ありな3人が形作る歪な三角関係を、ドラマチックな演出で描き出すTVシリーズ。主人公・詩杏を演じる松井は周囲から「そこらの男子よりよっぽどイケメン」と評されるヒロイン。撮影に挑む前に、詩杏に少しでも近付けるよう髪をショートカットにしてボーイッシュを目指したという松井は、その意気込み通りに爽やかなショートカットとジェンダーレスなファッションで、少し影のあるボーイッシュ系美女を体現。「誰もがその姿を目で追ってしまう存在」という設定の詩杏に圧倒的な説得力を持たせることに成功している。

詩杏と同じ女子大に通う黒髪の美少女・律子を演じているのが、長野凌大だ。上品なブラウスとロングスカートをさらりと着こなし、優しい声で「大丈夫ですか」と詩杏に救いの手を差し伸べるという初登場シーンから、長野の美少女ぶりは完璧。詩杏が見知らぬ男性に声をかけられて腕を掴まれたことで過呼吸を起こした際に、詩杏を落ち着かせてパニックから救う一連の行動には、白馬の王子様的な魅力も加わり、長野の花のような笑顔にハートを射抜かれた視聴者が続出した。

■セリフとは裏腹な"不器用な優しさ"を表現した長妻怜央

そして、詩杏と秘密の同盟を結ぶ蓮見を、長妻怜央がフェロモンたっぷりに演じている。自分とぶつかり、パニックの発作でその場にしゃがみ込んでしまった詩杏に対し、冷たい視線を投げかけながら「そうやってじっと待っていれば、誰かが助けてくれると思ってる？残念だけど誰も助けてくれないよ、自分でなんとかするしかない」と言い捨てる蓮見。しかし、長妻はその声とまなざしに確かな温かさを潜ませ、蓮見の不器用な優しさをさりげなく表現した。

第1話のクライマックスでは、律子が実は詩杏の暮らすマンションの隣人で、彼女の電話を盗聴していることや、"美少女・律子"ではなく"美少年・律樹"であることを着替えやシャワーシーンなどの大人なムードの演出で表現し、ストーリーは急加速。第2話以降も、蓮見が日和や店長など多数の女性と特別な関係を築いていることや、律樹と詩杏には過去に交流があったことが匂わされるなど、背筋ゾワゾワ＆胸キュンの展開が待ち受けている。

松井、長野、長妻というキャスト陣の演技によって、原作コミックの魅力を再現したスリリングなサイコラブサスペンス。その結末をしっかりと見届けてほしい。

文＝中村実香

松井愛莉さん主演「子宮恋愛」のインタビューはこちらから

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