奈緒の名演で、漁業界の荒波に揉まれる主人公の心情と輝きが伝わる!痛快サクセスストーリー「ファーストペンギン!」
2023.3.17(金)
家もお金も仕事もない崖っぷちの状況で、幼い息子とともに寂れた港町に移り住んだシングルマザー・岩崎和佳。ホテルで中居として働き始めた和佳は、ふとしたことから知り合った地元漁師の片岡洋から、ある日とんでもないオファーを受ける。
「あんたに、こん浜を立て直してもらいたいんよ」
漁獲量も人も減って廃れていく汐ヶ崎を舞台に、漁業ど素人の和佳と片岡ら漁師が浜を蘇らせる奮闘を描いたドラマ「ファーストペンギン!」。2022年10月から12月にかけて放送された本作は、漁師が直接顧客に魚を送るビジネスを確立させた実話「ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡」(著・坪内知佳)を原作としたサクセスストーリーだ。
(C)坪内知佳 (C)NTV
主人公の岩崎和佳役を務めるのは、実力派の若手女優・奈緒。ブレイクしたのは2019年のドラマ「あなたの番です」で、笑顔でストーカー行為を繰り返すサイコパスの尾野幹葉役を怪演し話題となった。また、昨年公開された映画「マイ・ブロークン・マリコ」では主人公の親友で、亡くなったマリコ役を務め、愛くるしく変化する表情で観客を引き込んだ。さまざまな役柄を的確に、かつ印象的に演じ分ける力量を持った女優といえるだろう。
そんな奈緒が本作で演じる和佳は、常に前向きで、時にしたたかで、くじけず前に進んでいく女性。漁業の経験はなく、アジとサバの違いも分からないが、片岡の思いに共感し、自らが考案した魚の直販ビジネス「お魚ボックス」の実現に向けて突き進んでいく。
成功があれば失敗もある。出会いもあれば喧嘩もあるし、和佳たちの新事業を妨害しようとする者も現れる。荒波に揉まれるように二転三転する物語の中で揺れ動く和佳の感情を、奈緒はその演技力によって数倍にも膨らめて伝えてくれる。
まず印象的だったのは、堤真一演じる片岡が率いる「さんし船団丸」の事務所で汐ヶ崎の魚を食べる場面。魚を口に入れた途端に見せる天国にいるかのような至福の表情は絶品だ。また、無茶とも思えるオファーを受ける時には、共感するような優しげな笑顔で、自らの思いを吐露する片岡を見つめる。
(C)坪内知佳 (C)NTV
「お魚ボックス」が漁協の圧力によってやめさせられそうになった時は、唇をかんで涙を流した直後に目を疑うほどに怒り狂い、息子とじゃれ合う時はどこから声が出ているのかというくらい可愛らしい声になる。そういった多くのシーンが心に残るのは、やはり奈緒の演技が秀逸だからだろう。
そして物語全体を通して、奈緒が演じる和佳からは輝きを感じる。それは「さんし船団丸」を引っ張る頼りになる存在として、また日本の漁業に改革を起こした女性として持っていても不思議ではない輝きだと思うし、いつの間にか「この人ならやり遂げられる」と思ってしまう説得力があるのだ。
タイトルとなっている「ファーストペンギン」とは、多くの敵がいる海に飛び込むことを躊躇する仲間を後目に、真っ先に飛び込む勇気あるペンギンのこと。未知の世界である漁業界に飛び込んだ和佳は、どんな紆余曲折を経て成功にたどり着くのか。奈緒はもちろん、頑固だが情に厚い片岡役の堤や、船団メンバーの磯田高志(吹越満)、山中篤(梶原善)らの味のある演技にも注目しながら、このサクセスストーリーを楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
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