ビリー・アイリッシュの挿入歌も話題に!マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングによる再現度も反響を呼んだ映画「バービー」
2025.4.13(日)

世界中の子どもたちを夢中にさせてきたファッション・ドールの世界を実写化した映画「バービー」(2023年)。全米の興行成績は4週連続のNo.1を記録、世界55ヶ国でもNo.1に輝き、ワーナー・ブラザース映画史上最高となる興行収入を達成した。2023年に世界で公開された作品でもNo.1に輝く大ヒットとなった本作が、4月26日(土)にムービープラスで放送される。

(C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
ドールの世界に革命を起こしたバービーはおしゃれでかわいいだけではなく、性別や人種を超えて「You Can Be Anything (なりたい自分になれる)」を発信し、世界中に勇気を与えてきた。そんな彼女が暮らす世界は、すべてが完璧で夢のような毎日が続くバービーランド。住人はみんなが"バービー"でありみんなが"ケン"と呼ばれている。
ピンクに彩られたハッピーな世界でパーティー、ドライブ、サーフィン三昧の日々を送っていたが、ある日突然バービーの身体に異変が。原因を探るため、完璧とは程遠い"人間の世界"(リアルワールド)へと足を踏み入れる。バービーランドとはすべて勝手が違う現実の世界で、バービーとケンは大騒動を巻き起こす。

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最強のドリームファンタジーとなった本作の監督を手掛けたのは、初単独監督・脚本作「レディ・バード」(2017年)で賞賛を浴び、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(2019年)も好評を博したグレタ・ガーウィグ。バービーランドはCGではなくすべて手作りのセットにするなど、細部に至るまでこだわりが光る。バービーを取り巻く世界、進化とその過程にあった複雑な内情も織り交ぜながら、想像を超えたパワフルなストーリーが展開。ピンクを中心としたポップなビジュアルのコミカルな作品だが、現代のジェンダー問題にも切り込んだ野心作としても高く評価されている。

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そんな本作の主人公、カラフルでおしゃれな衣装に身を包んだいつもハッピーな人気者・バービーをマーゴット・ロビーが演じた。彼女はプロデュースにも参加し、映画化実現に向けて尽力した一人でもある。眩い金髪と洗練された美しさを持ちながら、明るく朗らかでキュートさや親近感も兼ね備えたロビーは、まさに適任と言える配役だ。
多彩な衣装を着こなし、パーフェクトな笑顔に万能カラーのハッピーなピンクが最高に映える。ロビーが演じるバービーは、ザ・定番タイプのバービーのはずが、死について考えてしまったせいで人間界との間に裂け目ができてしまう。裂け目を閉じるべく、自分で遊んだ持ち主の女の子と会うために人間界へ。
しかし、厳しい現実を知ってしまい、初めての感情に戸惑い、変化を恐れ、後ろ向きになって存在意義を見失う。それでも考え、葛藤し、諦めたり前向きになったりしながら進んでいく。人形らしくないバービーになっていく姿を、ロビーは感情表現豊かに生き生きと好演。ポップで軽やかに期待を超えていくバービーを体現した。

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そんなバービーのボーイフレンドであるケンには、ライアン・ゴズリングがキャスティングされた。本作には彼の存在も欠かせない。ついていった先で現実社会に触れて男性中心の家父長制の魔性に目覚めたケンは、バービーランドに混乱を巻き起こす。ケンの純粋さやおバカ加減、時に不憫で暴走しがちだが憎めない...そんな愛らしさまで高い再現度でコミカルに演じている。
また、挿入歌となった「What Was I Made For?」も大きな話題を集めた。ビリー・アイリッシュと兄フィニアス・オコネルが本作のために書き下ろした楽曲だ。作品の重要なシーンで流れる美しく繊細な歌声と切ないメロディが、物語の世界観とマッチする。同曲は第96回アカデミー賞歌曲賞を受賞するなど、賞レースでも高い評価を得た。

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世界中にバービー旋風を巻き起こした本作。コミカルで楽しいだけでなく、自分らしさ、人間とは何かをも考えさせられる。バービーもケンも、誰もが自分の意思でなりたい自分になれるかもしれない。歴史的な大ヒットも納得の、新たなファンタジーの名作が誕生した。
文=中川菜都美
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