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自分に合った格安SIMを選びたい!主要な格安SIMの特徴を比較

2024.10.23(水)

毎月の出費の中で負担になっているものの一つに「携帯電話代」があります。携帯電話代の出費を少しでも抑えたいなら、格安SIMの利用が効果的です。

しかし、格安SIMは大手キャリアとは異なり、多くの企業がさまざまな種類の格安SIMを提供しています。初めて格安SIMを選ぶとなると、どれを選べば良いかと迷ってしまうことでしょう。

この記事では、主要な格安SIMをピックアップし、それぞれの特徴を紹介します。利用しやすい格安SIMを選ぶために参考にしてみてください。

POINT

  • 格安SIMを選ぶ基本は料金の安さとつながりやすさ
  • 翌月にデータ量が繰り越せる格安SIMなら、余った分もムダなく利用できる
  • 店頭でのサポートを受けられるなど、サポートの充実度も選ぶポイントに

主要な格安SIM6選

格安SIMのサービスはまさに多種多様といえます。記事で紹介する格安SIMは以下の基準に基づき、総合的に判断して6種類を選びました。

・格安SIMのシェア率調査のデータを参照し、上位にランクインしたサービス
・格安SIMの満足度調査で上位にランクインしたサービス
・他社が提供していない独自のサービスを展開している格安SIM

シェア率調査 参考:

ICT総研 2021年 MVNO格安SIMの利用者動向調査
MMD研究所:MVNOシェアに関する調査

UQ mobile

UQモバイルはauの回線を利用しています。

料金プランは以下の3種類です。以下の料金で5Gと4Gの両方が利用できます。

  料金プラン 基本データ容量  月額料金(税込) 
 くりこしプランS+5G    3GB   1,628円
 くりこしプランM+5G   15GB   2,728円
 くりこしプランL+5G   25GB   3,828円


通信速度が速い

UQモバイルは、格安SIMの中では通信速度が速い点が特長です。2020年3月にMMD研究所が実施した「格安SIM・格安スマホ通信調査」の結果、UQモバイルは実行速度が4年連続で1位となりました。お得な料金で利用できるうえに通信速度が速い点が、UQモバイルを利用するメリットといえるでしょう。

余ったデータ量は繰り越せる

UQモバイルのくりこしプラン+5Gを利用すると、当月中に余ったデータ量を翌月に繰り越せます。例えば、データ容量が15GBのプランを利用していて、当月末の時点で5GB余った場合は、翌月になると合計で20GB利用できます。

繰り越ししたデータ量が多いほど翌月に利用できるデータ量が増えるため、音楽や動画などデータを消費するコンテンツを気軽に楽しめます。

店頭での申し込みや相談ができる店舗数が多い

UQモバイルは店頭申し込みやサポートを受けられる店舗が多くあります。利用できる店舗は、UQ専門ショップの「UQスポット」のほか、「auショップ」や「au style」です。「格安SIMに申し込むときに、店員の説明やアドバイスがほしい」と考えるユーザーも、店頭なら気軽に申し込みができます。

Y!mobile

Y!mobileはソフトバンクの回線を利用しています。料金プランは以下の3種類です。また、以下の料金で5Gも利用できます。Y!mobileは家族割が適用されると、2回線目以降からお得に利用できます。

 料金プラン 基本データ容量 月額料金(税込)家族割適用の料金(税込)
 シンプルS   3GB  2,178円   990円
 シンプルM    15GB  3,278円   2,090円
 シンプルL   25GB  4,158円   2,970円

 

データ量を繰り越しできる

Y!mobileのプラン「シンプルS/M/L」を利用と、当月中に余ったデータ量を翌月に繰り越せます。当月中に使い切れなかったデータ量は翌月に使えるので、余裕を持ってデータを使用できます。

データ量を使い切っても1Mbpsで利用可能(シンプルM・L)

当月のデータ量を使い切ってしまった場合、シンプルMとシンプルLのプランに限り、通信速度が最大1Mbpsで利用できます。

1Mbpsの速度が出ていると、ウェブサイトを十分に閲覧できるうえに、動画は高画質でなければ通常通り視聴できます。ただし、通信状況によっては通信速度が遅くなる場合もあります。

なお、シンプルSは、当月のデータ容量を使い切った場合の通信速度は最大300Kbpsとなります。

対面でサポートを受けられる店舗が多い

Y!mobileは対面でのサポートを受けられる店舗が多くあります。ワイモバイルの店舗のほか、ソフトバンクの店舗も利用が可能です。これらの店舗は全国各地にあるため、オンラインでの申し込みが難しい場合には店舗を利用しましょう。

y.u mobile

y.u mobileはNTTドコモの回線を利用しています。料金プランは以下の3種類です。

シングル U-NEXTのプランは、U-NEXTの月額料金がセットとなっています。シェア U-NEXTのプランは、U-NEXTの月額料金がセットとなっており、1つのプランを家族2人で利用できます。基本データ容量を2人で分け合えるほか、U-NEXTは2人がそれぞれ視聴可能です。このプランの場合、1人当たりの料金は月額2,085円(税込)となります。

  料金プラン 基本データ容量   月額料金(税込)
 シングル   5GB   1,070円
 シングル U-NEXT    10GB   2,970円
 シェア U-NEXT   20GB   4,170円

 

残ったデータ量は永久に繰り越しできる

y.u mobileは、当月中に残ったデータ量を永久に繰り越しできます。他社の場合、残ったデータ量を翌月に繰り越すことはできますが、翌々月まで繰り越すことができません。しかし、y.u mobileの場合は、余ったデータ量は永久に残るため、当月中に余ったデータ量は翌月だけでなく、翌々月以降も利用できます。

ただし、ためられるデータ量の上限は100GBまでです。

スマホ修理費用保険がお得!
y.u mobileは「スマホ修理費用保険」がお得です。利用者の負担は0円ですが、スマートフォンが故障した場合、修理費は年間で最大30,000円まで補償されます。

補償の対象となるのは、発売してから5年以内、または購入してから1年以内であり、新品と中古のどちらのスマートフォンでも補償を受けられます。

補償の対象となるのは、破損・水没・故障・全損によるものです。なお、紛失や盗難によるものや、バッテリーの劣化など経年劣化が原因の場合は補償の対象外となります。

U-NEXTのセットプランでさらにお得!
y.u mobileは、動画配信サービスの「U-NEXT」とセットのプランも利用できます。例えば、基本データ容量が10GBのプラン「シングル U-NEXT」はスマートフォンとU-NEXTの利用料金がセットになっています。映画やドラマ、アニメなどさまざまな動画を見る機会が多いなら、U-NEXTのセットプランが適しています。

LINEMO

LINEMOは、以前は「LINEモバイル」という名称でしたが、サービス内容が見直され、新たに「LINEMO」のサービスが提供されました。回線はソフトバンクのものを利用しています。料金プランは以下の2種類です。5Gは追加料金なしで利用できます。

 料金プラン  基本データ容量  月額料金(税込)
 ミニプラン    3GB   990円
 スマホプラン    20GB   2,728円


ミニプランなら月額1,000円以下で利用可能

LINEMOで基本データ容量が3GBのミニプランを利用すれば、月額料金が990円とお得です。使用するデータ量が少ないユーザーなら、月額1,000円以下でスマートフォンを利用できるのでお得といえるでしょう。

LINEの利用は「ギガフリー」
LINEMOを利用すると、LINEの利用が「ギガフリー」となります。LINEのトークはもちろんのこと、LINEを利用した音声・ビデオ通話もミニプラン、もしくはスマホプランの料金で使い放題となっています。

LINEで通話を利用することが多いユーザーは、LINEMOを利用するとお得です。

スマホプランは月20GBを超えたら1Mbpsで利用可能

スマホプランは月20GBを超えた後は1Mbpsで利用可能です。通信速度が1Mbpsならウェブサイトの閲覧はもちろん、動画の視聴は高画質でなければ問題なく利用できます。

ただし、ミニプランは月3GBを超えた後は300Kbpsとなります。

IIjimo

IIjimoの回線はドコモ、またはauのいずれかから選べます。料金プランの名称は「ギガプラン」です。基本データ容量とSIMカードの機能の組み合わせによって決まります。

以下の表に記載されている料金は、月額料金(税込)です。5Gは無料で利用できます。

 2ギガプラン4ギガプラン 8ギガプラン 15ギガプラン 20ギガプラン 
音声  858円  1,078円 1,518円 1,848円 2,068円
SMS  825円 1,045円 1,485円 1,815円 2,035円
データ  748円  968円 1,408円 1,738円 1,958円
eSIM  440円  660円 1,100円 1,430円 1,650円


料金設定はデータ量別で5種類、SIMの機能別で4種類
IIjimoは、データ量に応じて5種類の料金プラン、SIMの機能別で4種類の料金プランが設定されています。

データ量は2ギガ、4ギガ、8ギガ、15ギガ、20ギガの5種類です。SIMの機能別では音声、SMS、データ、eSIMの4種類となります。それぞれのSIMでは以下の機能が利用できます。

音声機能付きSIM:音声通話、ショートメールメッセージ(SMS)、データ通信が利用可能
SMS機能付きSIM:ショートメールメッセージ(SMS)、データ通信が利用可能
データ機能付きSIM:データ通信のみ利用可能(タイプDのみ)
eSIM:eSIM対応のiPhoneでデータ通信のみ利用可能(eSIM回線はドコモのみ)

解約手数料が0円
ギガプランを利用している場合、解約手数料は0円となります。利用している途中に解約しても契約解除料がかかる心配はありません。
 

余ったデータ量はシェアも繰り越しもできる
IIjimoは、データ量が余ったら翌月に繰り越しできるほか、家族でIIjimoを利用している場合は家族同士でデータ量をシェアできます。余ったデータ量は繰り越したり、分け合ったりしながらムダなく利用しましょう。


サポートの種類が充実
IIjimoのサポートは、電話やメールで受けられるほか、WEBチャットやTwitterでのサポートも受けられます。

WEBチャットは年中無休で、9時から19時までの間に対応しています。また、IIjimoの公式Twitterに質問を投稿すると、Twitter上で返答してもらえます。

mineo

mineoの回線は、NTTドコモ・au・ソフトバンクの3種類から選べます。

料金のタイプは、音声通話とデータ通信が利用できる「デュアルタイプ」と、データ通信のみ利用できる「シングルタイプ」があります。いずれのタイプも利用できるデータ量に応じて料金が決まります。各タイプの月額料金(税込)は以下の通りです。

  1GB  5GB  10GB  20GB 
デュアルタイプ  1,298円 1,518円 1,958円 2,178円
シングルタイプ   880円 1,265円 1,705円 1,925円


データをシェアするサービスが充実

mineoでは、データをシェアするサービスが充実しています。家族や友達、恋人など、余ったデータ量をギフトの形で相手に渡す「パケットギフト」や、繰り越したデータ量をグループ内でシェアする「パケットシェア」があります。

さらに、mineoのユーザーは、余ったデータ量を共有パケット貯蔵庫の「フリータンク」に入れることもできます。フリータンクは余ったデータ量を入れられるだけでなく、データ量がほしいときにはフリータンクから分けてもらえるので、まさに「お互いさま」のサービスをいえるでしょう。

通常解約手数料が0円

mineoは解約手数料が0円です。多くの場合、スマートフォンの契約を解約する場合は解約手数料がかかりますが、mineoなら解約するときに手数料がかからないので、乗り換えをした場合は気軽に行えます。

コミュニティサイト「マネ王」を利用して不明な点を解決!

mineoではコミュニティサイトの「マネ王」を運営しています。マネ王には、mineoを実際に利用しての感想やレビューが書かれている場合があるため、mineoに乗り換える場合の参考になります。

また、マネ王でmineoについて質問を投げかけると、質問に対する返答をもらえる場合があります。mineoはデータシェアやコミュニティサイトなど、ユーザー同士で助け合うサービスが充実している点が特徴的といえるでしょう。

まとめ

まとめ

格安SIMを比較してみると、料金プランがシンプルでわかりやすいものや、利用できるデータ通信量に応じて細かく料金が設定されているものなどがあり、まさに多種多様といえます。

さらに、店舗でのサポートが充実していたり、スマートフォンが故障した場合の補償が充実していたり、動画配信サービスなど特定のサービスがお得に利用できたりと、格安SIMによって特徴的なサービスが提供されています。

格安SIMは単に安いだけはなく、さまざまなサービスが充実しています。それぞれの格安SIMを比較しながら、自分自身に合ったものを選んでみましょう。

PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部