木村達成&島崎遥香、舞台「新ハムレット」の"ラブシーン"で魅せる芝居の荒業
2023.8.31(木)
近年「ジャック・ザ・リッパー」(2021年)、「マチルダ」(2023年)などのミュージカルから、「SLAPSTICKS」(2021~2022年)、「血の婚礼」(2022年)などのストレートプレイ、さらには映画やドラマへと活躍の場を次々広げている木村達成。そして、AKB48在籍中から"ぱるる"の愛称で親しまれ、卒業後は数々のドラマや映画で俳優としての輝きを増し続ける島崎遥香。この2人が共演した舞台が、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~」(2023年)だ。
撮影:宮川舞子
同作は、太宰治がシェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる「ハムレット」を語り直した怪作を、演劇界注目の新鋭・五戸真理枝が戯曲化したもの。戯曲形式の小説「新ハムレット」を上演用台本へとブラッシュアップし、客観性と諧謔と愛情に富んだ"新しい"ハムレットへと進化させている。
デンマークの首府、エルシノア。国王が突然崩御し、弟のクローヂヤス(平田満)が即位、先王の妻で王妃のガーツルード(松下由樹)と結婚する。侍従長・ポローニヤス(池田成志)の息子・レヤチーズ(駒井健介)が遊学に出かける一方、遊学を認められない王子・ハムレット(木村達成)は、定められた運命と、叔父であり義父となったクローヂヤス、母・ガーツルード、そして恋人でありポローニヤスの娘でもあるオフヰリヤ(島崎遥香)との関係に思い悩む。
撮影:宮川舞子
木村は主人公のハムレット、島崎はハムレットの恋人・オフヰリヤを演じているのだが、共に作品を通して感情の乗せ方が特段に素晴らしい。太宰作品の戯曲化ということもあり、同作は登場人物それぞれの台詞が長い上、台詞の中での感情の動きが激しく、演じるにはかなりの気力と体力、集中力が要求されるハードルの高い芝居となっているのだが、2人とも登場から終幕まで力強い芝居でぐいぐいと観客を引っ張っていき、作品の持つパワーに見合うパワフルさを披露。例えるなら、"アクセルを踏みっぱなしにしている"というより、"アクセルを繰り返し連続で踏み続けている"に近い。特に、島崎は"パワフル"なイメージと結び付きづらい印象があるが、なかなかどうして。べテラン俳優の平田満や松下由樹にも見劣りしない力強い芝居で、正に"新しい一面"を見せている。
撮影:宮川舞子
そんな中で、注目すべきは2人による愛を語り合うシーンだ。これは、イチャイチャするというのではなく、愛について激しく議論を交わすシーンなのだが、その裏には相手への強い思いをぶつけ合う姿が描かれており、五戸が「ラブシーン」だという場面。
約10分間、2人芝居で展開される場面なのだが、時間的な長さを感じないほどに細やかな感情の動きまでも繊細に表現し、作品の世界に観客を引き込んでいる。2人芝居であるため、芝居を受ける方もしっかりと表現していないと芝居のバランスが悪くなり成立しないのだが、2人共見事に演じ切っており圧巻の"ラブシーン"を作り上げている。これは、2人共が長ぜりふの中で激しく切り替わる感情を丁寧に表現し続けながら、相手のせりふに合わせて感情を切り替え続けるという、荒業を繰り返し続けているのだ。
五戸が描く太宰のメッセージを受け取りつつ、木村と島崎が"ラブシーン"で魅せている芝居の荒業にも注目してほしい。
文=原田健
放送情報
PARCO PRODUCE 2023「新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~」
放送日時: 2023年9月24日(日)15:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
-

「蒼蘭訣」の"戦神・長珩"を上回る麗しさ...ジャン・リンホー(張凌赫)の"美顔"が本国でも反響を呼んだロマンス時代劇「四海重明」
提供元:HOMINIS10/13(月) -

ギアミュ、スザク役の赤澤遼太郎とルルーシュ役の小南光司が推しているものとは?【#推シゴトーク】
提供元:HOMINIS11/8(土) -

阪口珠美、乃木坂46から舞台へ――『醉いどれ天使』で感じた"女性の強さと儚さ"
提供元:HOMINIS11/6(木) -

太田光(爆笑問題)や玉井詩織(ももいろクローバーZ)、黒木華も...松重豊扮する"ゴローさん(井之頭五郎)"への愛が見え隠れする「それぞれの孤独のグルメ」
提供元:HOMINIS11/8(土) -

二宮和也の怪演を引き出した言葉とは?岡田准一のこだわりと采配が光る、豪華俳優が大集結の「イクサガミ」
提供元:HOMINIS11/8(土)

