豊川悦司が梅安というキャラクターの魅力を語る「役者冥利に尽きる、素晴らしい役でした」
2023.8.27(日)
作家・池波正太郎の生誕100年を記念して製作された映画「仕掛人・藤枝梅安」で、"梅安"に挑戦した豊川悦司さん。
「今回は原作に立ち返るというコンセプトがありました。緒形拳さんが映像化第一作(「必殺仕掛人」)で演じられてから、梅安というキャラクターが独り歩きしてきた歴史があるように感じていたので、池波正太郎作品という世界の中の一キャラクターとしての梅安を、再確認したいと思いながら演じました」
豊川さんが考える"梅安"の人物像を聞いてみると。
「"梅安は日本を代表するダークヒーローである"というイメージが最初からありましたし、池波先生もそういうつもりで書かれたような気がします。『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵や『剣客商売』の秋山小兵衛とは色が違っていて、"実は社会にはこういう側面もあるだろう"という矛盾や不条理を背負わされたのが、梅安というキャラクターなのかなと思います」
梅安の相棒である彦次郎を演じる片岡愛之助さんとは今作が初共演。
©「仕掛人・藤枝梅安」時代劇パートナーズ42社
「彼は歌舞伎にとどまらず映像でも、"時代劇"という世界で演じることに関してプロ中のプロですし、僕よりもたくさんのスキルと経験を持っています。なので、愛之助さんから学ぼうという姿勢で現場に入りました。実際、愛之助さんの芸を間近で見られたことは貴重な経験でした」
池波作品に欠かせないのが"食事"。本作でも、梅安たちがおいしそうに料理を食べるシーンが印象的だ。
「食事のシーンはとても気持ちよく演じることができました。1つには、料理監修で入っていただいた和食料理人の野﨑洋光さんが、誠心誠意この映画のために素晴らしいお料理を作ってくださったということ。そして、常に温かい料理を用意してくださいました。テイクごとにわざわざ温め直してくださって、愛之助さんと二人で『うまいね、うまいね』『もっと食べたいね』と話していました(笑)」
最後に、豊川さんが実際に演じてみて感じた、"梅安"というキャラクターの魅力も聞かせてもらった。
「1人の人間の中に、仕掛人と鍼医者という全く違う顔があるのですが、普通は葛藤してしまうところを、彼は彼の中で納得してやっています。ジキルとハイドではなく、梅安の中に2人の梅安がいるということです。そういう意味では、変身したいときに変身するウルトラマンに近いのかもしれないです。役者冥利に尽きる、素晴らしい役でした」
撮影=江藤海彦 取材・文=田中隆信 ヘアメーク=山﨑聡(sylph) スタイリング=富田彩人
放送情報
仕掛人・藤枝梅安(主演:豊川悦司)
放送日時:2023年9月24日(日)19:00~
チャンネル:時代劇専門チャンネル
メイキング・オブ・映画「仕掛人・藤枝梅安」
放送日時: 2023年9月3日(日)3:30~
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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